研究テーマ
※在学生の方は、シラバス・募集要項を確認してください。
宇宙物理・気象学科
地球型惑星大気の電波掩蔽観測
安藤 紘基 准教授

人工衛星や宇宙探査機から発せられる電波を用いて(電波掩蔽法)、地球・金星・火星という地球型惑星の大気構造やそれらの違いを調べています。特に金星・火星の場合は、遠く離れた所にいる探査機と地球を結んだ壮大なスケールの実験・観測です。
火星の砂嵐
小郷原 一智 准教授

火星では砂嵐が発生します。小さいものは京都市ほどですが、大きいものは火星全域を覆いつくしてしまうほど大きいです。しかも、いったん砂嵐が発生すると、内部では温度が数十度も上昇します。まるで違う惑星になったかのようです。大気環境を劇的に変えてしまう火星の砂嵐の発生と拡大のメカニズムを研究します。
銀河系の物質化学進化と太陽系の起源
河北 秀世 教授

太陽系は46億年前にガスと塵の「分子雲」から誕生。分子雲のガスや塵は、さまざまな天体から放出され熱いガスが冷え、より複雑な分子が化学反応でつくられました。特別な測定装置を神山天文台で開発して天体を観測し、諸天体の元素合成や物質放出、化学進化を明らかにしています。

私たちの住む天の川銀河をはじめ、ほとんどすべての銀河の中心に、巨大なブラックホールが潜んでいるらしい…、 一体そこで何が起きているのか。干渉計によるこうしたブラックホール周辺の直接探査を中心として、超高空間分解能観測による宇宙物理学の新展開を、学部生・大学院生とともに目指しています。
惑星大気観測
佐川 英夫 教授

太陽系で大気を持つ惑星は、地球だけではありません。量の多い少ないに差こそあれ、どの惑星も何らかの「大気」を保持しています。研究室では、そうした地球や他の惑星の大気を観測することで新たな知見を獲得することを目的としています。
惑星気象学
髙木 征弘 教授

太陽系には地球以外に大気を持った惑星や衛星が存在し、そこでは地球の気象とは全く異なる、さまざまな大気現象が生じています。地球の気象学では説明できない惑星大気の不思議な現象を研究し、気象学の限界に挑戦しています。
気象力学
高谷 康太郎 教授

光学とその応用
谷川 正幸 教授

「偏光測定法の研究:膜厚測定や物質の磁気的性質の測定など広い応用」や「光散乱計測法の研究:微小ナノ構造の解明に役立つ測定装置の設計・制作」など学生の関心・興味に応じ、光学のいろいろな分野と応用技術の研究ができます。
ビッグデータ宇宙論
西道 啓博 准教授

太陽系と銀河系における小天体の軌道進化
樋口 有理可 准教授

主に彗星や小惑星といった天体の軌道が惑星や銀河系からの重力を受けて進化する過程を、解析的手法と数値計算を用いて研究しています。
太陽系小天体の45億年前の誕生から現在に至るまでの軌道進化を研究すること、そして太陽系と銀河系との関係を考えることは、太陽系全体の起源と進化の解明や、未来に観測される彗星の予測につながります。

重力レンズ現象と呼ばれる、宇宙独特の特異な現象を、いわば重力の望遠鏡として利用しながら、太陽系外惑星の探査から、ブラックホール、宇宙論に至るまで、宇宙物理学におけるさまざまな問題に対して、理論・観測の両側面から研究に取り組んでいます。