研究テーマ・教員一覧

(2019年5月現在)

がん休眠治療の基盤研究とアンチエイジング技術の創成

がん細胞の種(たね)と考えられている「がん幹細胞」に着目し、この種細胞を狙い撃ちする新しいがん治療法の開発研究を行っています。また、老化で失われやすいヒアルロン酸の合成を補強する医薬品や機能性食品の開発を通じて、アンチエイジングへの技術展開を進めています。

“タンパク質の一生”を見守る品質管理のしくみ

生命現象を担うタンパク質にも、生まれて(合成)から、成熟し、死ぬ(分解)までの“一生”があり、細胞にはその一生を見守るためのタンパク質品質管理が備わっています。我々は、この巧妙な品質管理のメカニズムをひもとくことで、細胞が持つ複雑な恒常性維持機構の解明に挑戦します。

細胞がミトコンドリアをつくるしくみ

ミトコンドリアは生命活動に必要なエネルギーを作り出す細胞内小器官で、老化、病気、健康維持との関係も注目されています。ミトコンドリアはどうやってつくられ、正しく働けるようになるのか、タンパク質や脂質の交通、機能発現のしくみを研究します。

シアル酸修飾がはたらく、うつ・不安障害の発症機構の解明

糖タンパク質にシアル酸を付加するシアル酸転移酵素は、難治てんかんに移行しやすい「側頭葉てんかん」を発症する原因分子です。この酵素遺伝子を欠損したマウスは、うつ・不安障害を発症します。発症原因を明らかにし、臨床応用に結びつけることを目指して研究を進めています。

環境微生物と植物の相互作用システムに関する研究

植物体内や表面に生息し、さまざまな働きかけを行う植物共生菌。それらを主とする環境微生物の遺伝子構成多様性に関するゲノム情報を整備し、植物共生菌株間のゲノム構造を基盤とした研究を進め、遺伝情報と共生形質の関連性を明らかにします。

細胞が死ぬしくみとその意味を探る

私たちの体では毎日3,000 億もの細胞が誕生し、同じだけの数の細胞が死んでいます。寿命を迎えて死ぬ細胞、ほかの細胞に殺される細胞など、細胞死は体の健康を支え、細胞死の不足や過剰により病気が発症します。この細胞死のしくみと役割を探ります。

植物が持つDNAレベルでの変異の維持機構の解明

植物野生集団を用いて、染色体構造がDNA 変異に及ぼす影響について解析を進めています。染色体構造そのものに影響を起こすような現象の進化的な変化や、自然選択の影響についてDNA 配列の変化とその機能的意義を解明しようとしています。

神経発生に関わる糖転移酵素の機能解析

タンパク質分子が機能を獲得するために大切な糖鎖の付加反応。私たちは神経細胞にだけ起こるタンパク質への糖付加反応を見出し、さらにその反応を触媒する酵素がモデル生物の胚発生において、脳、特に後脳ができる過程に重要であることを明らかにしています。

ストレスによる脳機能障害からの回復

心拍数や血圧が上がるなどのストレス反応が長く続いたりすると、脳に障がいが出てくることがあります。ストレスから脳を守るため、私たちはストレスで障がいを受けた神経が出すシグナルを早期に検出する方法や脳神経の機能回復を促進するしくみを探索・解析しています。

内臓器官が左右非対称にできるしくみ

我々ヒトや動物の内臓器官は左右非対称です。胚発生において内臓器官も初めは左右対称にできますが、その後に左右非対称に形が変化して完成します。このような内臓器官が左右非対称にできるしくみを、ノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを用いて解析します。

神経系疾患とがんの分子メカニズムの解明と創薬に向けて

がんや先天性神経系疾患の原因となるのは、がん細胞の増殖や神経細胞の分化を制御する細胞内の情報伝達の異常です。その異常を分子レベルで解明することで、再生医療やがんの新薬開発のための基礎づくりを目指します。

鳥インフルエンザウイルスの生態と病原性発現機構の解析

野鳥が持っているインフルエンザウイルスは、ヒトには感染しません。しかし、ヒトの間で流行したウイルスは、野鳥のウイルスが変異し、ヒトへ感染できるようになりました。新型ウイルスの出現予測のため、どのような変異によってヒトへの感染性を獲得できるのかを解析しています。

遺伝子情報をもとに刺さないミツバチをつくる

ミツバチは、野生から農作物までさまざまな植物の授粉をしています。そのため農業でも欠かすことのできない有用な生物資源です。このミツバチを安全に利用するため、行動を制御している遺伝子を解析し、DNA育種法により刺さないミツバチ品種の開発を行っています。

腸管の運動制御メカニズムの解明

腸の運動はさまざまな神経やホルモンにより複雑に制御されているため、その全容はいまだに明らかにされていません。この点を明らかにすることにより、腸の運動異常によって引き起こされる過敏性腸症候群の病態解明やその治療薬の開発につなげることを最終目的として研究を行っています。

タンパク質の合成と機能発現の仕組みの解明

生命活動の主要な担い手であるタンパク質。遺伝子に描かれた設計図どおりに生体内でタンパク質を合成する過程は、生物が生きていくための最初の重要なプロセスです。タンパク質が合成され、機能の発現にいたる過程を研究し、生命の不思議に迫ります。

ADPリボシル化毒素の作用機構の解明

ある種の細菌が持つADPリボシル化毒素は、宿主タンパク質を標的としてADPリボシル化を行い、これを機能不全にします。この毒素の作用機構を知るため、X 線結晶構造解析という手法を用い、毒素と宿主タンパク質の複合体の全体の形を明らかにします。

臓器形成・がんの増殖・運動におけるゴルジ体の役割の解明

ゴルジ体は平たい袋が積み重なった不思議な形の細胞小器官です。近年明らかになりつつあるゴルジ体の形や配置を決めるしくみを理解し、操ることで細胞の極性や運動方向・増殖を制御し、臓器不全やがんの治療に役立てることを目指して研究を進めています。

ウイルス感染による発病のしくみを探る

私たちは知らないうちに微生物の一員であるウイルスに感染し、時にそれが原因で病気になります。ウイルスが感染するとなぜ病気になるのでしょうか?ヒトや動物に神経病を引き起こすボルナ病ウイルスに着目し、発病のメカニズムと予防法を明らかにすることを目的に研究しています。

生命がRNAを制御する原理の解明

遺伝学・発生生物学の優れたモデルであるゼブラフィッシュと、次世代シークエンスという最先端の研究手法を組み合わせ、「生命がRNA を制御する原理」についての基礎研究を行っています。将来ヒトの疾患の治療や原因解明につながるかもしれません。

昼夜の環境変化に対応する植物のしくみ

植物の光合成で大切な役割を担うオルガネラである葉緑体が、どのように昼夜の劇的な環境変化に対応し、細胞内の代謝を調節しているのか。レドックス制御ネットワークという観点からそのしくみを理解します。

ATP システムの機能・構造生物学

すべての生命がエネルギー源として使うATP は、細胞外に出てシグナル物質としても働きます。ATPを作る、使う、通す、感じる膜タンパク質の機能や構造を明らかにし、ATPが関わる生命現象を分子レベル、時には個体レベルで探ります。

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