ピックアップ研究室

人類と深い関わりを持つミツバチ 保全活動のため、全国各地を飛び回る

一般的に「ミツバチ」というと、ハチミツを連想する人が多いと思います。そのミツバチが世界各地で減少していることをご存じでしょうか。古来、農作業や人の営みにも深い関わりがあったミツバチ。特にその仲間であるマルハナバチは、トマトの受粉にも使われており、国内のトマト農家には特に必要とされるものです。私はミツバチやマルハナバチの保全、さらに産業との関わりをテーマに研究をしています。
ハチミツの分析や品質の評価に加え、最近では、発酵ハチミツの開発にも取り組んでいます。昔はハチミツを発酵させて漢方薬のようにして食べていたのですが、もう一度、おいしい発酵ハチミツを作るために、日々研究しています。
ハチを求めて、北海道から沖縄、東南アジアに行くこともあり、学生には全国各地一緒に来てもらったり、ミツバチの世話をお願いすることもあります。貴重なハチミツの国内サンプルはほぼ研究室にそろっていますので、ハチミツが好きな学生にもぜひ来てほしいですね。

研究室に保管されているハチミツのサンプル。

腸の正常な運動を解明することで 新たな治療法の確立を目指す

緊張するとおなかが痛くなる、という人は多いのではないでしょうか。それは、過敏性腸症候群という病気かもしれません。精神的ストレスなどにより、腸の運動がおかしくなり下痢や便秘、腹痛を引き起こしてしまいます。しかし、なぜストレスが腸の異常を引き起こすのか、その原因は明らかになっていません。これを解明するには、正常(健康)な状態をきちんと理解することが必要不可欠です。多くの神経細胞があることから「第二の脳」と呼ばれる腸。その運動は複雑に調節されており、そのメカニズムを解明することが私の研究テーマです。将来的に我々の研究は、異常(病気)の理解に必ずつながり、病気の原因解明や治療薬の開発などに必要な情報源になると考えています。
実験や研究は一人ではできません。4年次生は3年次生を指導する役割もあり、コミュニケーション能力が大切です。専門性はもちろんですが、社会人として必要となる基礎力も、研究活動を通して身に付けてほしいと考えています。

研究室は研究のための設備が充実。

ミトコンドリアのしくみを解明し、生命と健康の根元に迫る

遠藤教授の研究室で構造を解析したタンパク質が通る孔(左)と脂質を運ぶ輸送タンパク質(右)

私たち生物の基本単位は細胞です。元気な細胞をつくることが健康に重要であり、そのためにはエネルギーを作り出す元気なミトコンドリアが維持されることが重要です。当研究室では、外部の研究機関にも拠点を置き、ミトコンドリアの主要材料であるタンパク質がミトコンドリアの外で作られてから、どのようにミトコンドリア内に運ばれ、機能を発現していくのか、その仕組みを研究しています。この原理を解明することで、健康に長生きする方法の獲得につながるのではないかと考えています。

DNA変異の仕組みを辿り、生物が進化してきた過程を解明する

開花期のハクサンハタザオ

生物はこれまで、性質や形を変えながら進化を遂げてきました。では、どのように形を変え、多様性を育んできたかというと、実はまだ解明されていないことが多くあります。当研究室では、進化の過程を解明するという大きなテーマのもと、進化の原因となるDNAの変異がどのように出現し、維持されるのかについて、アブラナ科の植物を材料に研究しています。原因のさらに原因を解くことで、身の回りの生物の多様性の不思議に迫るとともに、植物の保全や品種改良に貢献できると考えています。

RNAのメカニズムを解き明かし、教科書を書き換える発見へ

実験に使用しているゼブラフィッシュの胚

私たちの身体は、DNAから生まれるタンパク質によって形成されています。当研究室では、その途中の過程にあるRNAを研究のテーマにしています。RNがどのような分子に制御され、タンパク質をつくる効率や量に変化をもたらしているのかについてゼブラフィッシュという熱帯魚を実験モデルに、そのメカニズムの解明に取り組んでいきます。この10年ほどで飛躍的に研究が進み始めた分野ですが、未解明の領域も多く残されています。教科書を書き換えるような、世界初の発見ができるチャンスもあると考えています。

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