生命科学部 生命科学セミナーを開催します!(4月27日)

4月27日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

西野 佳以 准教授
京都産業大学 先端生命科学科(総合生命科学部 動物生命医科学科)

ウイルス性神経疾患におけるストレスホルモンの影響
15:00~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:野村

ウイルスは細胞構造を持たず、細胞に感染しないと増殖することができないため、「生物と無生物の中間にある存在」「最も原始的な生物」などと言われている。必要最低限の遺伝情報しか持たないウイルスだが、感染した生物(細胞)の運命を左右する場合があることは周知の事実である。多くの成人は、複数の持続感染ウイルスにすでに感染しているが、発症を予防できれば生活の質(QOL)は終生維持できる。ウイルス感染により個体レベルで発症する原因には、少なくとも「ウイルス」「宿主」「環境」の3要因があると考えられており、ウイルスによって重要な発症要因は異なる。今回のセミナーでは、中枢神経系へ持続感染して神経・精神疾患を引き起こすボルナ病ウイルス感染症が、環境からのストレスにより悪化する可能性について紹介したい。

野村 哲郎 教授
京都産業大学 生命科学部 産業生命科学科(総合生命科学部 生命資源環境学科)

集団の有効な大きさ-「お手玉遺伝学」と生物集団をつなぐ架け橋
15:45~(講演30分 質疑応答15分程度)司会: 西野

集団遺伝学の基礎理論は、あたかも「お手玉(=遺伝子)」を袋の中から取り出すかのような単純化されたモデルをもとに築かれてきた。生物学者のマイヤーは、このモデルを現実の生物集団とはかけ離れた世界を描写したものであるとし、集団遺伝学を「お手玉遺伝学」と読んで批判した。しかし、マイヤーの批判は的を外れたものである。集団遺伝学の創始者の一人であるライトは、現実の生物集団の個体数を「お手玉」の世界の個体数に換算する「集団の有効な大きさ」と呼ばれる架け橋を準備していたからである。この換算によって、「お手玉」の世界で導かれた理論を用いて、現実の生物集団の過去、現状そして未来を論じることができる。私は、学生時代から集団の有効な大きさの理論と応用について研究してきた。今回のセミナーでは、これまで行ってきた関連する仕事の一部を紹介したい。
日時 4月27日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 14:30~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:00~16:30
(録画したものを公開しますので見逃した方や参加できない方はご覧ください。※期間限定ですのでお早めに)
次回は2022年5月25日(15時00分開始)です。
演者:前田 秋彦(産業生命科学科)、本橋 健(先端生命科学科)先生
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