生命科学部 生命科学セミナーを開催します!(6月23日)

6月23日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

金子 貴一 教授
京都産業大学生命科学部 先端生命科学科・総合生命科学部 生命資源環境学科)

バクテリアゲノム解読について
15:00~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:河邊

ゲノムの全DNA塩基配列を決めると、生物の生存に必要なすべての遺伝情報を含むので、その生物を作り出す設計図を解き明かすことといえます。このような解析は、かつてゲノムプロジェクトと呼ばれていました。2000年前後にはサンガー法により大量の塩基配列を読むことによって、その当時、演者が所属していた研究所では、シアノバクテリアと根粒菌のゲノムプロジェクトを行いました。得られたゲノム情報は、関連研究の基盤となりました。その後、別の原理の塩基配列解析技術が開発され、より短期間で大量かつ長い塩基配列を得られるようになったので、今では10 Mb程度のゲノムサイズなら、一人でも普通にゲノム解読できます。シアノバクテリアと根粒菌のゲノムの話をしようと思います。

河邊 昭 教授
(京都産業大学生命科学部 先端生命科学科・総合生命科学部 生命資源環境学科)

よそ者に冷たくするのか許容するのか
—オルガネラ由来核ゲノム配列の進化とエピジェネティック制御—

15:45~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:金子

ミトコンドリアと色素体は真核生物の進化の過程で細胞内共生によって出現した細胞小器官です。これらの細胞小器官は独自のゲノムを持っていますが、その大きさや遺伝子の数は共生した生物と比べるとはるかに小さくなっています。このことは細胞内共生後の進化の過程で多くの遺伝子がホストの核ゲノムに取り込まれたことを示唆しています。オルガネラゲノムの核への移行は現在も頻繁に起こっており、核遺伝子の発現制御や新奇形質の進化に関係しています。このようなオルガネラ由来の核ゲノム断片はどれくらい存在するのか、その進化や制御がどうなっているのかが全ゲノム配列情報の蓄積と共に解析可能になっています。本講演では、植物の二つのオルガネラゲノム由来の核ゲノム配列の解析から明らかになった外来配列の進化的挙動とそのエピジェネティック制御機構に関しての知見を紹介します。
日時 6月23日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 14:30~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:00~16:30

(録画したものを公開しますので見逃した方や参加できない方はご覧ください(期間限定ですのでお早めに)。 
次回は2021年7月28日(15:00開始)です。演者:木村 成介(産業生命科学科)、佐藤 賢一(産業生命科学科)先生
 
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