「生命科学」は、生命現象の理解を通じて人類の発展に大きく寄与しているが、同時に新たな生命観や社会課題を生み出すこともある。「科学コミュニケーション」は、読んで字のごとく「科学について他者とコミュニケーション」する行為を全て含む便利な言葉であるが、それ故に言葉の使われ方も多様である。本セミナーでは、生命科学を社会で共有することについて、私がこれまでに関わった科学コミュニケーションの実践や調査を交えながら考えてみたい。

気候変動や生物多様性の劣化など、地球環境問題が深刻化する一方で、自然災害リスクの高まりや地域経済の停滞に新型コロナ禍も加わり、多様な社会課題が顕在化している。そこで、環境政策においても、近年、自然環境の持つ多様な機能を活かした社会課題解決のアプローチとして「グリーンインフラ」という概念に注目が集まり、全国的に地域活性化や防災減災に向けたグリーンインフラの取組が始まっている。本セミナーでは、これまでの日本のグリーンインフラの推進に向けて、当方が関わった調査研究や産官学連携の活動について紹介したい。

日時	10月30日（金）開催（学内限定）
場所	Teamsによるオンラインセミナー（チームコード：lfjxegp）
開場	14：30～（チームコードを利用して入室してください）
開演	15：00～16：30