開催中止 生命科学部 バイオフォーラム2019開催(2020年2月21日)

新型コロナウイルス感染防止のため、開催を中止いたします。

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

竹内 英之 准教授(名古屋大学大学院 医学系研究科 機能分子制御学)

O-グルコース糖鎖修飾のNotchシグナル制御における重要性

Notch シグナルは、多細胞生物の発生過程や成体の幹細胞維持など、細胞の運命決定に重要な役割を果たす、細胞間相互作用に基づくシグナル伝達経路である。その中心を担う Notch受容体の細胞外部位には、29-36個の上皮増殖因子様 (EGF) ドメインの繰り返し構造が存在する。近年、EGFドメインの糖鎖修飾 (O-フコース、O-グルコース、O-GlcNAc) が、Notch受容体の活性化に重要であること、さらに、これらのO-結合型糖鎖修飾を担う糖転移酵素遺伝子の変異が、Dowling-Degos 病、肢帯型筋ジストロフィー、Adams-Oliver 症候群など様々なヒトの先天性疾患の原因となることが明らかとなってきた。以前の研究で、我々は、Notch受容体のEGFドメインにO-グルコースを付加する糖転移酵素POGLUT1をNotchシグナルに必須の因子として同定した。最近、POGLUT1 p.D233E 変異により、筋肉の幹細胞である衛星細胞の数の減少と衛星細胞におけるNotchシグナルの低下が起こり、このことが、成人後に発症する肢帯型筋ジストロフィーの原因となることを見出した。本発表では、Notch シグナル制御における糖鎖修飾の重要性について紹介したい。
 
日時 2020年2月21日(金) 15:00~16:00(14:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料
主催 京都産業大学 生命科学部
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