京都産業大学


必要に応じて,下の表で確認しながら練習してください.
  1. 名詞編:
  2. 不定詞編:
  3. 総合編:

名詞編

「行き先」の「〜に」を表す最も基本的な前置詞は≪à ...≫です.
aller à 場所「〜に行く」
entrer à 場所「〜に入る」
rentrer à 場所「〜に帰る」
ただし,次の動詞は,前置詞無しです(「を」に注意!).
visiter 場所「〜を訪れる」
「出発点」の「〜から」は≪de...≫です.
venir de 場所「〜から来る」
partir de 場所「〜から(を)出発する」
revenir de 場所「〜から戻ってくる」
sortir de 場所「〜から(を)出る」
ただし,次の動詞は,前置詞無しです(「を」に注意!).
quitter 場所「〜を去る」
何かを人にあげたり,貸したりすることを表す動詞は,「〜を」は前置詞無し,「〜に」は≪à ...≫です.
donner 物 à 人「〜を〜に与える」
offrir 物+ à 人「〜を〜に贈る」
décerner 物 à 人「〜を〜に授与する」
acheter 物 à 人「〜を〜に買ってあげる」
prêter 物 à 人「〜を〜に貸す」
物が人から主語が指している人の方に来る場合でも,≪動詞 物 à 人≫というパターンになる場合があるので注意が必要です.
acheter 物 à 人「〜を〜から買う」
voler 物 à 人「〜を〜から盗む」
emprunter 物 à 人「〜を〜から借りる」
ただし,次の動詞は,前置詞≪de≫を使います.
recevoir 物 de 人「〜を〜からもらう」
許したり,命じたり,教えたりする場合も,許可や命令や情報を人に与えるのと同じことだと考えられます.
permettre 物 à 人「〜を〜に許す」
pardonner 物 à 人「〜を〜に許す」
défendre 物 à 人「〜を〜に禁じる」
interdire 物 à 人「〜を〜に禁じる」
ordonner 物 à 人「〜を〜に命じる」
demander 物 à 人「〜を〜に頼む」
conseiller 物 à 人「〜を〜に勧める」
enseigner 物 à 人「〜を〜に教える」
apprendre 物 à 人「〜を〜に教える」
ただし,「知らせる」という意味の次の動詞は,≪動詞 人 de 物≫というパターンになります.
informer 人 de 物「〜に〜を知らせる」
avertir 人 de 物「〜に〜を知らせる」
prévenir 人 de 物「〜に〜を知らせる」
思考や感情が向かう先は,前置詞≪à ...≫で表されます.
penser à 物「〜のことを考える」
songer à 物「〜のことを思い出す」
s'intéresser à 物「〜に興味を持つ」
obéir à 人「〜に従う」
≪faire≫を使った使役は,原則として以下のパターンを取ります.
faire 自動詞の不定詞 人「〜を〜させる」
faire 他動詞の不定詞 物+ à 人「〜に〜を〜させる」
その他の動詞
voir 物「〜が見える」
voir 人「〜に会う」
passer 期間「〜を過ごす」
jouer de 楽器「〜を演奏する」
jouer à ゲーム「〜をして遊ぶ」
se servir de 物「〜を使う」
感情を表す以下の形容詞は,感情の原因を≪de≫で表します.
heureux de 物「〜がうれしい」
triste de 物「〜が悲しい」
その他の形容詞
certain de 物「〜を確信している」
sûr de 物「〜を確信している」

不定詞編

以下のような,能力・意志・義務等を表す基本的な動詞は,不定詞をそのまま取ります.
pouvoir 不定詞「〜できる」
vouloir 不定詞「〜したい」
devoir 不定詞「〜しなければならない」
savoir 不定詞「〜できる」
移動を表す動詞は,目的を表す不定詞を前置詞無しで取ります.
aller 不定詞「〜しに行く」
venir 不定詞「〜しに来る」
partir 不定詞「〜しに出発する」
sortir 不定詞「〜しに出る」
emmener 人 不定詞「〜しに〜を連れて行く」
amener 人 不定詞「〜しに〜を連れて来る」
自分がすること,したことに関する思考や発話の動詞は,不定詞をそのまま取ります.
croire 不定詞「自分が〜すると信じている」
penser 不定詞「自分が〜すると思っている」
dire 不定詞「自分が〜すると言う」
oublier 不定詞(複合形)「自分が〜したことを忘れる」
≪oublier de 不定詞≫と混同しないように注意してください.
以下の動詞は,目的語の名詞を,≪de 不定詞≫に置き換えることができます.
finir de 不定詞「〜し終わる」
décider de 不定詞「〜することに決める」
oublier de 不定詞「〜することを忘れる」
essayer de 不定詞「〜しようと努める」
dire à 人 de 不定詞「〜に〜するように言う」
ordonner à 人 de 不定詞「〜に〜するように命じる」
demander à 人 de 不定詞「〜に〜するように頼む」
conseiller à 人 de 不定詞「〜に〜するように勧める」
permettre à 人 de 不定詞「〜に〜することを許す」
pardonner à 人 de 不定詞「〜に〜することを許す」
défendre à 人 de 不定詞「〜に〜することを禁じる」
interdire à 人 de 不定詞「〜に〜することを禁じる」
しかし,以下の動詞では,前置詞≪à≫を使います.
chercher à 不定詞「〜しようと努める」
apprendre à 不定詞「〜することを習う」
apprendre à 人 不定詞「〜することを教える」
enseigner à 人 不定詞「〜することを教える」
人に何かさせることを表す以下の動詞は,≪動詞 人 à 不定詞≫というパターンです.
obliger 人 à 不定詞「〜に〜するように強いる」
forcer 人 à 不定詞「〜に〜するように強いる」
décider 人 à 不定詞「〜に〜するように決心させる」
≪décider de 不定詞≫と区別すること.
しかし,以上の動詞から派生した形容詞は,パターンが異なります.
être obligé de 不定詞「〜せざるをえない」
être forcé de 不定詞「〜せざるをえない」
ただし,décider は≪à≫のままです.
être décidé à 不定詞「〜する決心である」
≪à 名詞≫を取る以下の動詞は,名詞の代わりに不定詞も取ることができます.
penser à 不定詞「〜することを覚えておく」
réussir à 不定詞「〜することに成功する」
se mettre à à 不定詞「〜し始める」
その他
autoriser 人 à 不定詞「〜が〜することを許可する」
convaincre 人 de 不定詞「〜するように〜を説得する」
prier 人 de 不定詞「〜に〜するように頼む」
s'efforcer de 不定詞「〜しようと努力する」
難易を表す形容詞は,≪à 不定詞≫を取ります.
difficile à 不定詞「〜しにくい」
facile à 不定詞「〜しやすい」
≪Il est difficile à faire cela.≫のような非人称構文の場合と混同しないようにしましょう.
不定詞を非人称文の意味上の主語にするときには,前置詞≪de≫を付けます.
Il est 形容詞 de 不定詞「〜するのは〜だ」
C'est 形容詞 de 不定詞「〜するのは〜だ」