留学体験レポート

京 由希子 アイスランド大学(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2012年8月24日から
2013年5月11日まで
アイスランド アイスランド大学 交換留学

留学で体験したこと

 私は3回生の8月末から4回生の5月までアイスランドへ留学していました。アイスランドを留学先として選んだ理由は2つあります。1つは留学先として選ばれることはあまりないマイナーな国であること、もう1つはアイスランドにはバイリンガル(二言語話者)が多くバイリンガリズムに興味を持ち研究対象にしている私にとってはぴったりな国だと考えたからです。
 向こうでは主に英語教育に関する授業を中心に履修していました。伝統的な教育メソッドやインターネットを効果的に使う教育方法まで幅広く学ぶことができました。授業中にはグループや個人で模擬授業をする機会もあったのですが、他の留学生達のアイディアの豊富さにはとても驚かされました。また、授業の一環として現地の小学校を見学することができ、日本の小学校とは異なる学習環境にとても驚きました。訪問した理科のクラスの授業ではクラスの初めに個人でワークブックをする時間があり児童自身が好きなページを選び取り組んでいました。また、自習の時間は自分の机ではなく廊下など好きなところで自習してもよいシステムになっていました。このように、クラス全体が足並み揃えて学ぶ日本の学校とは違い、個人が尊重され皆のびのびと学習しているように感じました。教育に対する関心もますます高まる非常によい経験となりました。
 生活面では主に日本語を学ぶアイスランド人と交流していました。彼らは日本語学習に対するモチベーションも非常に高くよい刺激になりました。私たち留学生のためのパーティーや、観光地にも安く連れていってくれるなどたくさんのことを企画してくれました。友人の何人かは夏から日本へ留学しにくるので今度は私が彼らを助けていきたいと思います。

留学を通して感じたこと

 留学して最もよかったと思うことは視野が大きく広がったことです。振り返って考えると留学する前は自分の正しいと思う考えや生き方しか認めず、そうでないものを軽蔑していました。しかし、留学先の大学で先生や母親、おばあさんになっても大学で勉強している人と出会い、それを認める社会を目の当たりにし色々な生き方や考え方をもっと認めていけるような人にならなければと考えるようになりました。また、課題の大変さや北欧ならではの冬の暗さなどが原因でホームシックになり、前向きになれない時期がありました。今考えればすごくもったいないことをしたな、と思うのでこれからはこの経験を踏まえ辛いことや困難なことがあっても前向きに捉え、ピンチをチャンスに変えていけるような人になってゆきたいです。このように、留学を通して自分を見つめ直し、視野を広げることができたことは非常によかったです。

これから留学する人へ

 少しでも留学に興味を持っているのなら是非チャレンジしてほしいと思います。留学は楽しいことばかりではありませんが、自分を見つめ直し語学以外にもたくさんのことを得ることができます。また、私は留学してから日本にいる時にもっと英語を勉強しておけばよかったと後悔しました。アカデミックな文章を書く練習や英語での論文を読む練習は今からしておいて損はないと思います。頑張って下さいね。

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