新設のBSL3施設を活用した研究活動

BSL3施設を活用した研究

1. 野外材料からの高病原性鳥インフルエンザウイルスの分離

海外の高病原性鳥インフルエンザ流行地域おいて各種動物からのサンプル収集を実施し、サンプルを鳥インフルエンザ研究センターBSL3 施設に郵送し、採集された野外材料を発育鶏卵もしくはMDCK 細胞に接種を行い、野外株の分離を行う。

2. 強毒の鳥インフルエンザウイルスの各種鳥類への病原性に関する研究

上記研究において得られた分離株をニワトリ、あるいはアヒルへ接種し、病原性を検討する。また、各種臓器におけるウイルスの増殖性を、肺や脳を含めた各臓器についてリアルタイムPCR やウイルス分離を行い、ウイルス定量する。

3. 強毒の鳥インフルエンザウイルスの哺乳動物への親和性に関する研究

野外分離株の哺乳動物に対する病原性を、マウスを用いたスクリーニング検査で悉皆的に調査する。マウスに対して病原性の高い株についてその遺伝子の全塩基配列を決定し、それらの株に特有なアミノ酸配列を推定して、H5N1 ウイルスの哺乳動物への親和性獲得因子を探索する。

4. 野外分離株のレセプター特異性ならびに低温増殖能に関する研究

野外分離株について、鳥型レセプターとヒト型レセプターに対するウイルスの結合力をELISA 試験により測定する。また、哺乳動物の体内(とくに上部気道)での増殖能に関与する因子として、33~35℃での増殖能を比較する。

BSL3施設を活用した学外との共同研究

1. 鳥取大学農学部との鳥インフルエンザに関する共同研究

2008年度に、それまで実施してきた鳥取大学農学部附属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター主として鳥インフルエンザの共同研究をさらに発展させるために、学術交流協定を締結した。これまで、国内外における鳥インフルエンザ研究進展のために活発な交流を実施している。

2. 長崎大学熱帯医学研究所とのベトナムにおける鳥インフルエンザウイルス浸淫状況調査に関する共同研究

2005年度から長崎大学熱帯医学研究所がハノイ市にある国立衛生疫学研究所(NIHE)内に設置した研究室を活用して、NIHE のベトナム研究者、長崎大学、鳥取大学の教員と上記研究項目について共同研究を実施している。今後5年間継続する予定。

3. 大阪大学微生物病研究所との鳥インフルエンザに関する共同研究

2011年度より、高病原性鳥インフルエンザが多発しているエジプトにおける鳥インフルエンザウイルスの浸淫状況調査と人及び家きん類の防疫体制確立のための共同研究を開始する予定。

4. 関西地方の家畜衛生に関する自治体との共同研究

京都府・京都市ばかりでなく、関西地方の全自治体(京都府、大阪府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)に働きかけて、家畜の疾病対策の一環として関西地方で飼育されている家畜に感染病の発生があった場合、あるいは発生の恐れが出た場合、本研究センターが中心となって、本学総合生命科学部動物生命医科学科全体が病性鑑定等で、上記自治体に積極的に協力したい。
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