プレップセミナーのディベート大会(二本柳杯2015)開催

2015.07.22

 7月22日、5号館各教室において、「プレップセミナー・インタークラス・ディベート大会(※二本柳杯2015)」が開催された。法学部のプレップセミナー(1回生春学期配当の導入科目)の7クラスから10チームが出場したほか、合計8クラスの学生がジャッジとして参加した。

 予選では「法(憲法、民法、戸籍法)の改正を行い、同性婚にも異性婚と同等の法的地位を認めるべきか?」を、また決勝戦では「2020年に予定されている小学校5・6年生の英語教育の教科化を実施するべきか?」をテーマとして、肯定側・否定側からの熱い討論が繰り広げられた。

 ディベートは、肯定側・否定側いずれも第三立論まで行うものであるが、「質疑応答は行わない」「第一立論で提示できる理由はそれぞれ2点まで」「第二立論では、第一立論で相手が提示した理由に対しての反論を行う」など、プレップセミナー特別ルールで行われた。通常のディベートのルールをよりシンプルにした、こうしたルールを採用しているのは、受講生に、「主張を理由によって根拠づけること」「相手の提示した理由に対して効果的な反論を行うこと」の2点を重点的に身につけてもらうためである。

 決勝戦終了後には、家族法を専門とする山口 亮子教授から、先月に出されたアメリカ連邦最高裁の判決についての紹介のほか、同性婚の法的地位をめぐる論議についての解説が行われた。

 審査員長を務めた戸田 五郎学部長からは、各チームが周到な準備に基づいたディベートを見ることができたこと、そして優勝チームについてははジャッジの学生たちに語りかけるようなスタイルをとっていたところが良かったとの講評もあり、参加した学生は真剣な面持ちで聞いていた。

 表彰式では、優勝した山口先生クラス火曜日第1チームに優勝杯と副賞(法学会提供)が授与されたほか、出場チームの健闘をたたえあい、盛況のうちにイベントは終了した。

 ジャッジとして参加したおよそ180人の学生からも「説得力の高いディベートは、準備の量に比例することが分かった」「違うクラスのチームのディベートを見ることで、気づくことがあった。次の機会には自分たちも参加したい」と、今後の積極的な参加が期待されるコメントが目立った。


※「二本柳杯」
 プレップセミナーのインタークラス・ディベート大会は、2014年度春学期に第1回が開かれた。第1回大会にて勝利した二本柳 高信先生クラスの栄誉を讃え、第2回にあたる今期から「二本柳杯」と銘打って開催されることになった。今回は昨年度を大きく上回る7クラス10チームが出場し、本学法学部1回生のなかでの、最強のディベーターチームを決定する大会となった。
喜びを表す優勝チーム
決勝戦を戦った2チーム
立論をする学生
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