リエゾンオフィス主催シンポジウム「作物改良の過去、現在、そして未来へ 〜交雑育種から遺伝子組換えまで〜」開催

2014.07.12

 7月12日、京都産業大学むすびわざ館において、創立50周年記念事業 リエゾンオフィス主催シンポジウム「作物改良の過去、現在、そして未来へ 〜交雑育種から遺伝子組換えまで〜」が開催され、一般の聴講者210人が参加した。

 講演では総合生命科学部 山岸 博 教授の「人間と栽培植物」、総合生命科学部 黒坂 光 教授の「遺伝子の正体とその働き」、総合生命科学部 寺地 徹 教授の「葉緑体の遺伝子を組換える」、ゲストスピーカーとしてNPO法人 くらしとバイオプラザ21常務理事 佐々 義子さんの「遺伝子組換え技術〜私たちのくらしは生物から学んだ技術に支えられている」の4つのテーマで進め、その後、4人の講師への質疑応答が行われた。

 本学教員3人の講演の中では、野生植物を人類がどのように作物として育ててきたのか、遺伝子の仕組みや遺伝子組換え技術とは何なのかを解説し、佐々さんの講演では世の中の遺伝子組換え作物がどれくらい流通しているのかなどを解説した。

 それぞれの講演を熱心に聴いていた参加者からは「遺伝子組換え作物の安全性に不安を感じていたが、少し安心できた」、「遺伝子組換えは食品だけでなく、薬の開発にも使われていることは知らなかった」などの感想や同じテーマで2回目の開催を希望する声もあり、参加者から好評を得た。
人類が野生植物を作物に変えてきた経緯を語る山岸教授
ユーモアを交えながら遺伝子について分りやすく解説する黒坂教授
葉緑体の遺伝子組換えについて解説する寺地教授
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