生涯学習むすびわざ講座「異文化交流コース」開講

2014.07.23

 7月9日、23日の2日間、むすびわざ講座「異文化交流コース」を実施した。この講座は、本学の留学生が講師となり、自国の文化や習慣等、身近なテーマについて講義を行い、互いの国の文化について理解・交流を深める目的で毎年開催している。

 1日目は、ポーランド・アダムミツキェヴィチ大学からの留学生で、大学院 外国語学研究科のザヴィロフスカ ロクサナさんが「ポーランドの観光、ようこそ!世界遺産の紹介」と題し、故郷ポーランドの歴史的な街並みや建造物、豊かな自然について多くの写真を用い、アウシュヴィッツ収容所やクラコフ旧市街、ビャウォヴィエジャの森などの世界遺産を紹介した。
受講生の中にはこれからポーランドへ旅行を予定していたり、過去に旅行し、さらにポーランドの歴史や文化について教養を深める目的で参加している方もいた。講義の後半には、たくさんの質問が寄せられ、講師のロクサナさんは流暢な日本語で質問に答えた。

 2日目は、「一日三食は何を食べていますか?〜中国の家庭の食卓〜」と題し、生命科学研究科のハク イナさんが、故郷、中国の東北部の食文化について講義を行った。
日本の肉まんにあたる包子(ぱおず)や、※1豆腐脳(とうふのう)や※2羊湯(やんたん)などあまりなじみのない料理、また季節ごとの食習慣や歳時料理など伝統的な食習慣、市場での朝食風景などを紹介した。
後半の質疑応答では、講師のハクさんから受講生に質問をする場面もあり、にぎやかな様子で交流が深められた。

 講義終了後には、「たくさんの美しい写真を見てポーランドに行ってみたくなった」「中国の食文化について新たな発見があった」「日本語が上手で質問にもしっかりと答えてくれてよかった」「一生懸命発表の準備をしてくれたのが分かり、よく理解できた」など、留学生への励ましの声も寄せられ、好評のうちに終了した。

※1豆腐脳
おぼろ豆腐に具をいれ、醤油やきくらげのみじん切りをかける。

※2羊湯
羊肉と羊のホルモンで作ったスープ。
受講生の質問に答えるロクサナさん
地域によって食文化に違いがあると語るハクさん
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