人権啓発講演会「日本における動物倫理の歴史と現状」開催

2011.07.06

 7月6日(水)、京都産業大学人権委員会主催の平成23年度前期人権啓発講演会「日本における動物倫理の歴史と現状」が神山ホール第1セミナー室で開催された。

 講師の総合生命科学部 村田英雄 教授が、人類がこの地球上で共存している多種多様な動物とどのように接すべきかを問う「動物倫理」をテーマに講演した。

 村田教授はまず、文化や宗教などによる日本と欧米での動物の捉え方の違いや歴史を解説。さらに、近年論議を呼んでいる動物実験を巡る対立や動物愛護・権利運動の動きについて紹介し、「食用や動物実験用に動物を殺してもよいかは、『人間を他の動物から特別扱いできるか』という問いかけである。この問題については様々な観点から議論されているが、まだ結論は出ていない。社会、人文、自然科学の叡智や最新の知見を結集して、誰もが納得する解決策を考えていく必要がある」と締めくくった。
動物と人の関わりについて講演する村田教授
約70名の参加者が動物倫理についての理解を深めた
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