優秀賞

経営学部 経営学科3年次生 島津 姿子

作品概要

私の失敗

 人との出会いが自分を成長させてくれるという信念から、ゼミ、サークル、学生団体、バイトなど、私は多くの団体に所属しています。しかし、今から約2年前、2回生になったばかりの私は、時間の使い方が下手で、優先順位も考えられず、余裕のない生活を過ごしていました。その結果、生活のバランスが崩れ、寝不足が続き、出席したい授業に出られなかったり、サークルに参加出来ず仲間の信頼を失ったり、大切にしたいものを諦めざるを得ませんでした。目の前にある問題に対して、手当たり次第取り組むことが“全力”であると、取り違えていたことが、私の最大の失敗です。

失敗から学んだこと

 この経験を通して、学んだことは大きく3つあります。
 まず1つ目は、“全力”の捉え方です。“全力”とは、長期的に物事を捉え、優先順位を考えながら課題に取り組むことだと、気付きました。それまでの私は、期限ギリギリになって、詰め詰めのスケジュールを立ててばかりいたため、効率が悪く、精神的にも追いつめられることが多々ありました。がむしゃらに課題をこなしていては、時間がいくらあっても足りません。期限のことだけを考えて取り組むのではなく、「なぜ、この課題に取り組むのか」と目的・目標をしっかり捉えた上で行うことが、大切なのだと学びました。
 2つ目は、メリハリの大切さです。長期的に物事を考えた際に、必ず必要になってくるのが、息抜きです。これまでの私は、遊びを妥協して学業に専念することが多く、そうすることが良い結果につながると考えていました。しかし、ストレスを発散させることが出来ず、体力も限界に近づいていました。そこで、自分に合ったストレス発散法を知ると共に、物事にメリハリをつけて、時には遊ぶことも大切なのだと学びました。
 3つ目は、コミュニケーションの重要性です。課題に追われ、活動の両立に悩んでいた際、私はチームメイトに相談することなく、一人で抱え込んでいました。しかし、状況はますます悪くなるばかりでした。自分の考えや想いは、思いのほか周りに伝わっていなくて、言葉にして初めて気付いてもらえるのだと学びました。辛い時こそ、コミュニケーションを深め、仲間と一緒に壁を乗り越えるべきなのだと痛感しました。

私の失敗

 “全力”の真の意味に気付いた私は、物事の優先順位を重要視するようになり“やることリスト”を習慣づけました。この工夫により、時間を効率的に使えるようになり、活動の両立がだんだんと出来るようになりました。現在は、全力で取り組めるだけでなく、人との接し方にも気を配れるようになり、理想の自分に近づいてきています。今後は、3年連続学業成績優秀者を目指しつつ、就職活動に挑みます。今まで以上に時間の使い方が重要となってくると思いますが、失敗経験を活かし、全力で取り組みたいと思います。
 「全力で学び、全力で遊ぶ」これが私のモットーです。

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