「ミャンマー変革のための地域的・国際的支援」、「シベリア撤兵と日米関係」
開催日時 | 2014年5月28日(水)15:00〜18:30 |
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開催場所 | 京都産業大学 11号館文化学部3階・11303セミナー教室 |
概要
今回の研究会は、目下東南アジアで注目を集めているミャンマーへの政府開発援助のあり方と、100年前にユーラシア大陸で展開されたシベリア出兵での日米関係の緊迫化に着目した。
第1報告では、本学外国語学部パトリック・ストレフォード准教授が「ミャンマー変革のための地域的・国際的支援」について報告した。ミャンマーへの開発援助のあり方を巡って、援助供与の際に享受国に高水準の要件を求める欧米や世界銀行などに対し、それらを求めない日本の政府開発援助の違いに触れつつ、ミャンマーへの開発援助の難しさを改めて認識させる内容であった。
第2報告は、本学外国語学部の高原秀介准教授が「シベリア撤兵と日米関係」について報告した。まず、シベリア出兵に関して、日米における最新の研究状況が紹介された後、アメリカがシベリア撤兵を決断するに至ったプロセスについて実証的分析がなされた。また、日本のシベリア駐兵継続との関連性にも触れつつ、アメリカのシベリア撤兵が日本の出兵政策に与えたインパクトが、従来理解されている以上に大きかったことが指摘された。
東南アジアで最も躍動感に溢れるミャンマーの歩みとユーラシアを巡る日米関係の困難性に光をあてた、研究報告会であった。
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パトリック・ストラフォード氏による報告 -
会場の様子 -
高原秀介氏による報告