アジアにおける「普遍」思想の行方:儒教の再考と日本思想(西田哲学)
開催日時 | 2014年3月15日(土)、9:40〜18:00 2014年3月16日(日)、9:50〜16:10 |
---|---|
開催場所 | 京都産業大学 壬生キャンパス むすびわざ館4階会議室 |
講演者・代表質問者・フロア参加者
- 崔相龍(高麗大学教授)
- 金泰昌(公共哲学共働研究所長)
- 小倉紀蔵(京都大学教授)
- 呉光輝(厦門大学教授)
- 張政遠(香港中文大学講師)
- 寥欽彬(台湾国立中山大学助理教授)
- 朴勝俊(関西学院大学教授)
- 美濃部仁(明治大学教授)
- 林永強(東京大学准教授)
- 氣多雅子(京都大学教授)
- 香西克彦(京都建築専門学校)
- 松本直樹(京都府立医科大学講師)
- 長岡徹郎(京都大学院生)
- 中島優太(京都大学OD)
- メラニー・コクリン(カナダ・マギル大学)
- 麥文彪(香港大学客座助理教授)
- 東郷和彦(世界問題研究所長)
- 森哲郎(文化学部教授)
- 中谷真憲(法学部教授)
- 高原秀介(外国語学部准教授)
- 川合全弘(法学部教授)
- 植村和秀(外国語学部教授)
- 岩本誠吾(法学部教授)
- 滝田豪(法学部准教授)
- 芦立秀朗(法学部准教授)
- 河原地英武(外国語学部教授)
- 岑智偉(経済学部教授)
- 吉田豊子(外国語学部准教授)
概要
2014年3月15日・16日の2日間に亘り、「アジアにおける「普遍」思想の行方」をテーマに国際セミナーを開催しました。会場のむすびわざ館では、日・中・韓から招いた9人のパネリストとコメンテーターを中心に熱い議論が交わされました。1日目午前には、「中庸の政治」をテーマに、崔相龍高麗大学教授にご講演をいただき、東アジアにおける日中韓協力のための普遍思想として「中庸」の概念を提示され、対立緩和のための方策について大きな枠組みで議論を行いました。午後には、「公共(する)哲学」をテーマに、金泰昌公共哲学共働研究所長からお話しを伺いました。ひとくちに「人・中・天・地・一」といえども、日中韓では解釈が異なるため、相互認識のギャップを埋める不断の努力が必要であることが紹介されました。
翌2日目には、テーマを西田哲学に移し、厦門大学呉光輝氏から「中国における西田哲学の受容」について、香港中文大学の張政遠氏から「トランスカルチュラル運動と西田哲学」について、さらに台湾国立中山大学の寥欽彬氏からは「東アジアにおける京都学派の現代的意義」をテーマにご講演をいただきました。現代世界において西田哲学がもつ意味を問うとともに、日中韓関係が厳しい状況下に置かれているだけに、全体での議論を通じて、アジアにおける普遍思想の可能性を模索しえた大変建設的かつ有益な機会となりました。
-
東郷和彦所長による開会挨拶 -
文化学部教授・森哲郎氏による
司会進行 -
高麗大学教授・崔相龍氏による講演
−1日目−
-
公共哲学共働研究所長・
金泰昌氏による講演 -
京都大学教授・小倉紀蔵氏による
基調提言 -
会場の様子
-
厦門大学教授・呉光輝氏による報告 -
明治大学教授・美濃部仁氏による討論 -
香港中文大学講師・張政遠氏による
報告
−2日目−
-
東京大学准教授・林永強氏による討論 -
台湾師範大学助理教授・
寥欽彬氏による報告 -
京都大学教授・氣多雅子氏による討論 -
会場の様子