第2回研究会「The peculiarities of contemporary Russian foreign policy and Russian-Japanese relations」

報告者 アレクサンドル・パノフ(元ロシア外務次官・駐日大使)
開催場所 第2研究室棟第1会議室
開催日時 2011年5月25日(水)15:00〜18:00

報告の概要

 元ロシア外務次官・駐日大使のアレクサンドル・パノフ氏をお招きし、ロシア外交と日ロ関係についてご講演いただきました。まず1990年以降20年間のロシア外交の歩みについて、NATOやEUへの加盟問題、また独立国家共同体やBRICs諸国との関係という視角から分析がなされました。それぞれの外交関係においてロシアが抱える課題が整理されつつも、多極的世界を重視するロシア外交の姿が明らかになりました。後半は戦後日ロ関係の進展に焦点が置かれました。日ソ共同宣言が残した政治課題を領土問題として捉えるのか、歴史問題として認識するのかという深い問いかけがなされ、多層的な外交コネクションにより日々の日ロ関係を豊かにすることでこの課題を乗り越えていく必要性がのべられました。同時に、文化的側面において日本の文学、映画、アニメなど様々な要素が今日のロシアにとって大きな存在感を持っている点が確認されました。

  • 研究会の様子
    研究会の様子
  • アレクサンドル・パノフ氏
    アレクサンドル・パノフ氏
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