市民をむすび元気な枚方へ 伏見隆

PROFILE

枚方市長 伏見 隆さん[1993年 経営学部 卒]
1968年4月、枚方市生まれ。
1993年に京都産業大学経営学部卒業後は、東京の商社の営業職に就く。
毎月の給与から納めている税金の使い道に対する疑問、そして官庁との取り引きを通じて感じた違和感、疑問をきっかけに2000年に政策学校へ入塾。地元に戻り、2003年枚方市議会議員選挙に当選、2011年大阪府議会議員選挙に当選、2015年8月に枚方市長選挙に当選。現在に至る。

起業家を目指す中で
社会を知り、政治家の道へ。

私は京都産業大学の在学中に、1年間アメリカに留学しました。その理由はいつか起業家として世界を相手にビジネスを立ち上げたいという夢があったからです。現地で英語力を身につけ、帰国後も引き続き英語や貿易実務などの授業を積極的に履修。就職活動も国際的な仕事をしたいと商社だけを選択し、東京の貿易会社に勤めることになりました。

会社員になってからも独立への思いを持ち続けていましたが、毎月の給与から納めている税金の使い道に対する疑問、そして実際に官庁との取り引きを通じて痛いほどに感じた行政に対する疑問が、私を政治の世界に近づけていったのです。公務員だった父親から引き継いだ正義感の強さも影響しているのかもしれません。東京の政策学校に通い始め、様々な人と出会い、次第に何の後ろ盾のない自分でも政治家になれるかもしれないと思えるようになりました。会社を辞めて生まれ育った枚方市に戻りましたが、資金はない、支援者はいない、地元との結びつきもない状況です。私は会社員経験で得た感性を信じ、毎朝1人で枚方市の駅前に立ち、通勤途中の人に向けて自分の政策を訴えました。平日は毎日、朝早くから。この活動は1年4ヵ月続きました。その後、35歳で枚方市議会議員に当選し、大阪府議会議員を経て2015年から枚方市長として職務を遂行しています。

人口減などの課題を克服し、
多様なつながりのある枚方に。

民間シンクタンクが2014年に「消滅可能性都市」について調査結果を発表し、全国の自治体に衝撃を与えました。本市は「消滅可能性都市」には該当しなかったものの、人口減少は大きな課題となっています。

そうした状況の中、人口流出を食い止め、かつ市外からの定住を促進するために取り組んでいる最重要課題の一つが、枚方市駅前の再整備。地元商工会議所等と協議会を立ち上げ、官民一体で早期実現に向けた構想を描いています。昨年9月には、民間主導により駅前の公園を活用したビールの祭典を開催するなど、駅前の新たな賑わいの創出に取り組んでいます。また、共働き世帯が増加している実情を考慮し、通年での待機児童ゼロを目指すなど、安心して子育てができる環境の整備も進めています。

私の使命は、枚方市に住む皆さんの代表として、様々なヒト、モノ、コトをむすび、豊かで誇りある枚方にしていくこと。まさに「むすんで、うみだす。」の姿勢で、今後も枚方市の発展に力を注いでいきます。

伏見さんからひとこと!

学生時代に
やっておくべき!

あきらめず まず、やってみる

人がやっていないことも
やってみる。

学生時代の私は、思いついたことは何でもやってみるタイプでした。その多くは友人たちがやっていないこと。ひねくれ者だったのかな。たとえ1人でも、まずは自分の興味・関心を信じて何でも挑戦してみることが大事。

やるならとことん
やってみる。

最初はやり方がわからなくてもいい。面白いと感じるなら妥協せずにとことん突き進みましょう。

学生時代は自分のやり方に自信がなくて当たり前!

vol.75 サギタリウス 2017年3月31日発行

「サギタリウス」に載りたい!載せたい!あなたの情報を大募集!京都産業大学 広報部までお問い合わせください。E-mail:ksu-sag@star.kyoto-su.ac.jp TEL:075-705-1411

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