京都産業大学 キャンパスマガジン サギタリウス VOL.53

インターネット・コミュニケーションのマナーを考える。

近年私たちのインターネット環境は、より便利で豊かなものになりました。ネット上で日記のように表現できるブログ、手軽に自分の思いをつぶやける「ツイッター」、「mixi」といったSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)など、新しいサービスのインターネット・コミュニケーション・ツールが充実してきました。その反面、さまざまなリスクや問題もあります。今回の特集では、インターネットにおけるコミュニケーションのマナーについて考えましょう。

問題はどこにあるのでしょうか?

インターネット上の情報は、不特定多数が閲覧でき、連鎖することを意識しておく。

コミュニケーション・ツールの現状
一般にインターネットを使った情報発信、コミュニケーション・ツールには、学生の多くが利用しているmixi、ツイッターなどのSNS、携帯メール、ブログや掲示板などが挙げられます。左図は、大学生によるSNSを中心としたコミュニケーション・ツールの利用目的を調査したものです。これを見ると、多くの人が友達との情報共有や近況確認に利用していることが分かります。これらのツールを「仲間内」意識が強いメディアとして皆さんは認識されていると思いますが、実際には不特定多数の人が見ることができるものが多く、特に気を付けるべきです。
大学生によるSNSを中心にした利用目的
ネット上に発信する内容には責任をもって!!
インターネット上に発信した情報は、世界中で見られている、誰でも見ることができるメディアだということを忘れないようにしましょう。
基本的にネット上にあるものには不特定多数の人がアクセス可能となっているため、「仲間しか見ていないから大丈夫!」と不用意な内容を無責任に発信することが最大の問題です。発信した情報が自分の関知しない人の目にも触れ、掲載されている個人情報が発端となってトラブルにつながる可能性もあります。十分注意しましょう。
アップする画像や動画にも注意が必要!
ネット上にある画像や動画は、基本的には誰でも簡単にコピーすることができます。例えば、不特定多数の人が見ることができる場所に公開した自分の写真や動画を「ブログ炎上」などがきっかけとなり、個人の特定につながるものとして、悪用されるといったケースもあるので、気を付けましょう。
■ 不特定多数が閲覧可能な場での、個人情報が特定できそうな写真や動画の掲載に注意する。
■ 友達と一緒に写っている写真や動画を載せる場合、口頭でもいいので掲載許可の確認を取る。
■ 著作権のある画像や動画などを無断でアップしない。

インターネット上の情報を利用する際の注意点

■ インターネットを利用して情報を収集する際は、その内容が信頼できるものかどうか、情報の精度を見極める目が必要です。インターネット上にあるからと安易に信用して、間違った情報を拡散しないよう気を付けましょう。

■ 論文やレポートは研究などについて自分の考えを論理的に書き記すもであり、引用資料については一次資料から自分で調べて出典明記することが基本です。そもそも論文やレポートの作成時に、インターネット検索で得た他人のものをつなぎ合わせて、安易に「コピペ」するなどの行為は論外です。

まとめ

インターネットを利用している学生の様子を見てみると、ネット上での自分の発言に対し、友達などの身近な人が見ているという意識はあるようですが、それが全世界に向かって発信されているという意識は低いようです。そういった認識が、昨今のブログやツイッターへの書き込みを発端とした騒動につながっているように思います。また、匿名だから何を書いても大丈夫といった間違った思い込みもあるようですが、今回の特集でも見てきたように、ネット上には本当の意味での匿名性は担保されていません。発信・受信のいずれのときも、この行動は問題ないかという価値判断をしっかりと持って行動し、インターネットを有効に利用してください。

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