自然科学と社会科学。 異なる2つの視点で あらゆる生命の課題に挑む。

生命のその先に、未来の社会を創造する。生命科学部

先端生命科学科 / 産業生命科学科

生命科学は、この星に生きるすべてのいのちを豊かにする学問です。
だからこそそこに多様な専門の視点を。異なる視点がうみだす未来の豊かさを実感してください。

2019年4月誕生※設置申請中
(内容は予定であり、変更が生じる場合があります。)

脳の不思議解明で医療はどう変わる?

自然科学の
視点

先端生命科学科加藤 啓子 教授

「情動」の
研究が
人類を救う。

心とは、目に見えないふわふわしたもののようにイメージされがちですが、実は形あるもの。脳神経が物理的に形を変える(可塑)ことで、記憶が形として記録されるのです。「恐怖」という心(情動)でいうと、ストレスが弱ければ形がいつしか元に戻り「忘れる」という現象に。逆にストレスが強ければ脳神経は強く変形され、長く記憶が残っていきます。ではその変形を引き起こすものとは? 実験を重ねるうち、シアル酸という酸性の糖がその因子だと突き止めることができたのです。こうした自然科学のアプローチに社会科学の視点を加えれば情動の原因を、うつ病などの科学的治療にむすびつけることができます。チョコレート油脂による可塑性の抑制効果など、その応用範囲は非常に期待されています。

社会科学の
視点

産業生命科学科浜 千尋 教授

医療はもちろん
社会の全てを、
脳科学が変える。

神経の情報伝達を司るシナプスには、ごく狭い「すき間」があり、そこに隠された未知の現象を私は研究しています。この「すき間」では、神経伝達物質が飛び交うだけでなく、複数のタンパク質が調節し合ってシナプスの機能を支えています。意識や感情は、膨大な数のシナプスの間を流れる信号によりうみだされます。その仕組みが明らかになればなるほど、生命科学は哲学や芸術に近づいていきます。脳を知ることは、人の活動、すなわち社会活動の全てに関わりを持つことになるのです。「美しい」と感じることはどういうことなのか、「正義」とは何か。医療はもちろん、政治、経済や芸術の「あり方」まで捉え直す大変革。ミクロの世界からマクロへと、私たち生命科学者が担う役割は広がり続けています。

グローバル時代の食料資源とは?

自然科学の
視点

先端生命科学科河邊 昭 准教授

米も、危ない。
種の多様性を
守り抜け。

ジャガイモ飢饉がケネディ大統領を生んだ? これ、本当の話なんです。19世紀にアイルランドで発生した飢饉により餓死者は多数に。食料を求めアメリカへ移住したその子孫が、ケネディだったのです。なぜこんな事態になったのか? それは、当時のアイルランドにジャガイモは一系統のみで、疫病を乗り越えられる他種がなかったからなのです。私の研究は、そうした種の多様性をうみだしている仕組みの探究。各地から集めたさまざまな系統の遺伝情報を分析しています。その情報を解析して記録し、次代につなげていければ、人類はこれからも生き延びられるはず。実は日本人の主食である米も、多様なようでほとんどがコシヒカリの兄弟という危うい状態。基礎研究の応用力が試されるときです。

社会科学の
視点

産業生命科学科染谷 梓 准教授

感染症のリスクに
行政とのタッグで
向き合っていく。

細菌感染症との戦いとは、感染症を引き起こす細菌を「どう弱らせるか」を開発する戦いの積み重ねだったともいえます。しかし最近の研究では、戦うほどに進化していく「耐性菌」の存在が注目されています。私が現在行政と連携し、その現状を調査している畜産業の現場でも同様。家畜に投与する抗生物質がさらに強力な耐性菌をうみだし、その耐性菌がグローバル化に伴い世界中へ拡散するリスクがあるのです。そこで考えられるのが「戦わない」という視点の転換。対処療法ではなく、「家畜をどう育成するか」から考えれば、農家にとっても継続可能で、かつ国際的に連携可能な手法も考えられるでしょう。よりしなやかな生命科学へ。人類も考え方を進化させていくのです。

植物が地球環境の未来を変える?

自然科学の
視点

先端生命科学科本橋 健 教授

光合成が、世界の
エネルギー事情を
一変させる。

植物の光合成はご存知でしょうが、その詳しい仕組みはいまだに神秘の領域。例えば、日照の変化に応じてエネルギー生産を調節するための仕組みとは?数百種類ものタンパク質の回路がどのように関わり合っているのかなど、具体的なプロセスを解き明かすことが私の目標です。実はこうした探求が私たちの日常生活を変えるといったら驚かれますか?例えば、「バイオマス燃料」。枯渇する石油などに代え、トウモロコシやサトウキビといった植物資源を燃料にすることで、継続的でクリーンなエネルギー生産をめざすというものです。光合成の仕組みが解明できれば、その生産効率を高めることも可能。より大きく、より多く実る進化が実現できれば、未来を変えていくこともできるのです。

社会科学の
視点

産業生命科学科木村 成介 教授

人だけではない。
植物だって社会に
適応できる。

ミズナとミブナ。どちらも京野菜としてお馴染みの野菜ですが、実はこの2つは兄弟だとご存知でしたか? 葉っぱがギザギザのミズナから、あるとき葉っぱが丸いミブナが生まれたのです。こうした「変異」の原因を追究すれば、逆に植物を進化させる鍵となる遺伝子が見えてきます。次世代シークエンスという新技術によるDNA配列情報の解析に加え、江戸時代の古文書を紐解き、ミブナ誕生の時期や要因を探ることだってあります。進化とは自然が数十億年にわたって行ってきた壮大な実験。ならば地球温暖化など新たな環境変化にも適応が可能なはず。都市で豊かに生い茂る樹木やヒートアイランド対策に有効な植物が生まれれば、新たな共生の形を築くことができるはずです。

教員たちが熱く語る
「新しい生命科学」

1

異分野がタッグを組むと、
もっと強くなる!

自然科学と社会科学を
融合した、新たな生命科学!

生命科学は私たち人類、そして地球に暮らす生命すべてのための学問です。そこには自然科学の視点と社会科学の視点、両方が必要。異なる専門を持つ教員がペアになった授業も展開し、皆さんの視野も応用領域も広げます。

2

3領域で
生命のすべてを網羅!

生命のすべてを知ったうえで、
深く掘り下げろ。

医療・健康、食料・資源、環境・生態という3つの分野を網羅した生命科学部は他にはそうそうないと自負しています。生命科学は、身のまわりのあらゆることにつながっています。幅広い理解と深い専門性、双方を磨いていきましょう。

3

現場に出てこそ生命の課題が
見えてきますよ。

インターンシップという
新たな挑戦を!

産業生命科学科出身の学生は、生命科学を社会に活用する機会が多くなります。そのため、実際に生命科学を使って社会にイノベーションをうみだしている企業や組織と提携。現場体験の機会を設けます。

あなたは、生命の課題に
どうアプローチする?

人々の未来を創るために、
先端研究に取り組む
先端生命科学科

生命科学のリテラシーをもとに、実験科学を極めます。生命科学部は約30年に及ぶ本学での生命科学の基礎研究を受け継いでおり、深い知見や実績を持った教員の指導のもと、自分の研究テーマを深く追究できます。

医療・健康

バイオイノベーション
/ゲノム編集/創薬研究/再生
医療/ナノマシン/新型イン
フルエンザウイルス/精神
神経疾患/超高齢化/
生命倫理

生命医科学コース

現代の生命科学の基本的事項の理解を深めるとともに、ヒトならびに動物の医療や健康、疾病の原因解明や治療方法の開発につながる教育・研究を行います。

食料・資源

遺伝子組換えと機能性食
品/ミトコンドリア/微生
物研究と新食品/アグリビジネ
ス/食糧問題/食べるワクチン
/オルガネラゲノム/
食の安全

食料資源学コース

農業や食品生産に関連する専門科目を学習。遺伝学、植物生理学、微生物学、発酵学、食品栄養衛生学などの教育・研究を行います。

環境・生態

地球温暖化/ヒートアイラン
ド現象/パリ協定/グローバリゼ
ーション/バイオインフォマ
ティクス/絶滅危惧種/山、海、
森/水資源/環境化学
物質

環境・生態学コース

生態学や環境学など、生命科学のなかでもマクロな観点を有する専門科目を学習。環境生態学や遺伝学、保全生物学、公衆衛生学などの教育・研究を行います。

学びをキャリアにつなげる
副コース

実験動物技術者/食品衛生管理者/
グローバル/教職

科学の知見を活用し、
社会に貢献する
産業生命科学科

生命科学のリテラシーは現代社会に欠かせません。教育に生かす、ビジネスに生かす、福祉などをはじめとした暮らしの豊かさに生かす…さまざまな活躍の場に向け、先端研究を社会に生かす術を学び、創造していきます。

医療・健康

新型インフルエンザウイルス
/高齢化と認知症/ゲノム編集
/バイオイノベーション/臓器
移植/iPS細胞/創薬応用
/糖質制限/メタボリッ
クシンドローム

医療と健康コース

医薬系の生命科学の研究やそこで得られた知識が、医療や医薬品関連産業とどのようにむすびついているのかを学びます。

食料・資源

遺伝子組換えと機能性食
品/ミトコンドリア/微生
物研究と新食品/アグリビジネ
ス/食糧問題/食べるワクチン
/オルガネラゲノム/
食の安全

食と農コース

食料資源に関する生命科学の研究やそこで得られた知識が、農業や食料関連産業とどのようにむすびついているかを学びます。

環境・生態

地球温暖化/ヒートアイラン
ド現象/バイオインファマティクス
/絶滅危惧種/海面上昇/
パリ協定/グローバリゼーショ
ン/山、海、森/水資源
問題

環境と社会コース

環境分野に関連した生命科学の研究やそこで得られた知識が、社会や環境関連ビジネスとどのようにむすびついているかを学びます。

学びをキャリアにつなげる
副コース

グローバル/教職

共に生命の課題に挑戦しよう!
アプローチ方法はあなた次第です。