交通広告「社会を動かす人をつくる」シリーズ1

社会を動かす人をつくる

発見の感動を、
明日の世界へつなげたい。

京都産業大学 鳥インフルエンザセンターでは
地球規模で対策が求められる鳥インフルエンザウイルスを研究。
高度化する社会の先端的課題に取り組み続ける
京都産業大学には、最新の研究施設が充実し、
研究者たちの使命と探究心に応える環境があります。

地球規模の課題である、鳥インフルエンザウイルスを専門に研究。

鳥インフルエンザ研究センター
特定研究員 藪田 淑予
【略歴】
京都産業大学
工学部生物工学科卒業
食品会社勤務を経て、2005年7月より
同大学臨時嘱託職員
鳥インフルエンザ研究センター
創設の翌年2007年9月より嘱託職員
2010年3月大学院工学研究科
生物工学専攻 修了
2010年4月より同センター
特定研究員

最先端の機器や器具類が並ぶ研究室の中で、ひとり厳しい眼差しで顕微鏡を覗く女性がいる。鳥インフルエンザ研究センター、特定研究員の藪田淑予さん。2006年に創設された鳥インフルエンザ研究センターは、世界が注目する鳥インフルエンザウイルスを専門に研究を行っている。ウイルスは変異しやすく、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスの間で遺伝子交雑を起こして、パンデミック(世界的な流行)を引き起こす恐ろしいウイルスが出現する可能性も心配されている。「アジアの多くの国々の農家では、ブタやアヒル、ニワトリなど異なる種類の動物を同じ場所で飼育するため、新型インフルエンザウイルスを生み出しやすい。」と藪田さんは警鐘を鳴らす。新たな脅威を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えるため、同センターでは徹底したウイルスの監視とその解析に日夜取り組んでいる。

企業や市と連携し、幅広い協力体制づくりへ。

同センターの活動範囲は学内だけにとどまらない。企業が開発した抗ウイルス性素材の評価や共同開発を行い、新型インフルエンザウイルスの出現に備える。渡り鳥が飛来するシーズンには、鳥インフルエンザウイルスを監視するため、琵琶湖でカモ類の糞を採取し、発育鶏卵を用いて鳥インフルエンザウイルスの分離を行い、分離されたウイルスの性状調査を行っている。昨年からは大学と京都市との協定締結により、京都市衛生環境研究所とも連携を強めている。「市の協力により賀茂川に飛来する野鳥の糞など、豊富なサンプル採集が可能になる。センターで得た調査データに基づく情報提供により、地域住民にも安心していただける。」とのこと。こうした幅広い活動により、学生たちの関心も年々高まってきている。学部生や大学院生に実験手順を教えることも多いという藪田さん。「京都産業大学の学生さんはとてもやる気があって、刺激を受けることもたくさん。」と、今後の研究を担う若い力の成長を優しく見守る。

探求心にとことん応える、理想の環境がある。

「研究というと華々しいイメージがありますが、実際は地道な作業の積み重ね。未知の発見と出会えることにワクワクしながら日々研究に取り組んでいます。」と藪田さんは笑みを浮かべる。学部生時代から自分の知らないことを学ぶのがとにかく楽しかったという藪田さん。鳥インフルエンザ研究を長年続けて来た大槻教授や高桑准教授のもとで大好きな研究に携わることができ、またその研究成果を地域社会、ひいては人類のため役立てられることに生きがいを感じているとのこと。同センターは、人体に危険な病原体を取り扱えるBSL(バイオ・セーフティー・レベル)3の施設を完備している全国でも数少ない機関。顕微鏡や遺伝子解析装置、超遠心機などの機器を始め、周りの器具類ひとつとっても最新のものを導入し、あらゆる実験がセンター内で完結できるほどに設備が充実している。「やる気さえあれば、とことん研究に打ち込める環境がある。」藪田さんはその尽きない探求心と使命感を胸に、今日も新たな発見に情熱を燃やしている。

先端の課題に挑む京都産業大学の研究力

鳥インフルエンザ研究センターをはじめ、私立大学最大の口径(1.3m)の望遠鏡を有する神山(こうやま)天文台、産業界と連携しミツバチに特化した研究を行う「ミツバチ産業科学研究センター」など、京都産業大学には、地域や社会と連携しながら、先端の課題に応える研究基盤がある。また、全学部がワンキャンパスに集まるメリットを活かし、連携教育にも力を入れる。研究成果を社会に役立たせるためには、倫理観を養うために法律の学びや、経済の動きや社会の仕組みなど幅広い教養を身につけた研究者の育成が重要になるからだ。 充実した施設・設備、幅広く学ぶことのできる環境、そして創設以来の社会連携の精神で、京都産業大学は明日の世界に貢献できる学生・研究者の育成を行っている。

掲載期間2012年6月〜

京都産業大学神山天文台

鳥インフルエンザ研究センター

全地球的に深刻な社会問題である高病原性鳥インフルエンザについて、ウィルスの実態調査や病状解析を行い、鳥インフルエンザ撲滅を目指した対策確立のために研究を行う。

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