交通広告「変わるチカラ。変えるチカラ。」シリーズ2

変わるチカラ。変えるチカラ。

私立大学最大の望遠鏡。(※)
その先に広がる世界を、もっと多くの人に伝えたい。

神山天文台

「見えた!」キャンパスにある神山天文台に、大きな声が響く。
毎週土曜日、一般に開かれている天体観望会で、参加者への星空案内を任されているのが解説補助員の学生たち。
たくさんの人たちに星空の美しさを伝えるために、彼らは今日も試行錯誤を繰り返している。

※日本の私立大学が設置する光学赤外線望遠鏡の口径。『理科年表 平成23年』より

 

京都の街並を一望する神山天文台。私立大学最大の望遠鏡を持つこの天文台では、学内外を問わず研究者や学生による第一線の研究・教育の場として施設が開放されているとともに、様々な観測装置の開発・製作が行われている。

地域へ、社会へ、そして、未来へとつながっている。

小西晶久さん(経済学部2年次)

山口妙さん(法学部4年次)

毎週土曜日、神山天文台では一般を対象にした天体観望会が行われている。そこで星空案内を任されているのが、解説補助員と呼ばれる学生スタッフだ。参加者は、初めて望遠鏡に触れる子どもからベテランのアマチュア天文家まで、多いときには100名を超える。その全員が理解できるように星空について解説するのは難しい。子どもたちの質問に口ごもってしまうこともある。専門員から教わった通り話すだけでは、興味を持ってはもらえない。同じ答えでも、何に例えれば分かりやすいか、どんなものを使えば興味が湧くのか、自ら考え自分なりの答えを見つけていく。「それだけに、自分の解説で、『分かった!』って言ってもらえると本当にうれしい。次はもっと伝わるように頑張ろうって思います」と解説補助員の小西晶久は言う。

また、観望会が始まった頃から活動する山口妙は言う。「自分自身、子どもの頃、家族で星空を観たのが、好きになったキッカケ。もっと多くの人が星空の美しさを知るキッカケになりたい。」 「大きな望遠鏡に触りたい」という理由から解説補助員になった彼女だが、今では「望遠鏡から見える新しい世界に触れる喜びを伝えたい」という気持ちの方が大きくなっている。彼女自身、自分が知らなかった自分を知ることができた。当初、人と接することに苦手意識があった。しかし、いつの間にか人との触れ合いが楽しいと感じるようになっていた。自ら行動することで新しい可能性が広がる、彼女は自分自身が感じたその喜びをこれからも伝えていきたいと考えている。

掲載期間2011年6月〜

京都産業大学神山天文台

京都産業大学神山天文台

京都産業大学神山天文台では、毎週土曜日に一般向けの公開および天体観望会を行っている。19時からの天体観望会では、私立大学最大の口径1.3mの荒木望遠鏡を直接のぞいての観望ができ、専門員や学生スタッフが解説を行う。雨天・曇天の場合には3D映像上映を行う。入場無料・予約不要。

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