結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 秋学期)

1.結果の総評

 本年度は、人文・社会・自然科学の各領域において、「基本科目」と「展開科目」という枠組が本格的にスタートしたので、これらの科目について、調査を行った。共通教育人間科学教育の目的の一つは、幅広い教養を身につけることであるが、全体としてみると、「この講義で学びの面白さを感じた」か、「この講義に満足している」かという設問に対しては、いずれも約7割の受講生が、「強くそう思う」、「そう思う」と回答しており、逆に「あまりそうは思わない」、「そうは思わない」と回答した受講生は5%以下にとどまった。このことから、共通教育人間科学教育の目的は、一定程度達成されていると評価できよう。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 本年度は、履修者数の上限を従来の600人から300人へと下げたが、本年度春学期の調査では、昨年度の調査結果(基本科目のみ)との比較で、受講者数の制限は効果的であったものと推定することができた。他方で、秋学期開講の基本科目では、もともと300名以上が履修していた科目がほとんどなく、受講者数制限の効果ははっきりとは見てとれない。
 今回の調査結果から示される問題は、「この講義を受けるにあたって、もっとも重視したもの」として、「講義内容」を挙げている受講生が4割にとどまっており、「開講曜日・時限」を挙げている割合とほぼ同じになっていることである。「基本科目」と「展開科目」とを組み合わせて履修することで体系的な知識の習得をはかるという新カリキュラムの理念が学生には浸透していないことが伺える。

3.2の各項目についての改善計画

 学生が体系的な知識の習得をできているかどうか、「基本科目」と「展開科目」の履修パターンを追跡調査するなどして、確認していく。

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