結果分析・改善計画(平成25年度 春学期)

1.結果の総評

 健康科学実習担当者(体育教育研究センター5名、文化学部2名)14クラス、履修登録者数506名、回答者数351名、回答率69.4%。24年度秋学期と比較して、履修登録者数180名、回答者数130名、回答率1.6ポイントとそれぞれ増加した。24年度秋学期開講クラスから1クラス減少したが、増加したのは「スポーツ科学実習」と並列履修者が増加したこと、事前登録の効果にあると推察できる。設問項目別に検討すると「出席率」12回以上85%と前回調査から10ポイント上昇して、履修者の健康とスポーツに対する意識の高さを感じた。履修登録で「シラバス」を参考、概ね参考にしたが55%。「男女混合クラス」では高く、概ね是とするが75%。身体機能計測でも、併せて64%といずれも実施を肯定するとの結果がでた。「教職課程の履修」では35%(回答者数343名中120名)であったが、前回(24年度秋学期回答者218名中122名)と比較して履修者数では増減は無かった。「スポーツ科学実習」との並列履修者は17%(回答者341名中58名)で履修者は前回から13名増加したが、まだまだ同科目の開講、内容を含めて並列履修が可能であることが認知されていない。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 結果の総評から見て、「出席率」12回以上が85%(24年度秋学期75%)。「男女混合クラス」「身体機能計測」の実施は、是とするが75%/64%(24年度秋学期69%/73%)。履修者が24年度秋学期326名から506名に増加したことからも、本科目に対する意識は今回も高くなったと判断した。「スポーツ科学実習との並列履修」は17%/58名(24年度秋学期21%/45名)で今回も並列履修が可能であること、「スポーツ科学実習」が体育科目に設置されていることが認知されていない。このことからも本科目の設置、内容、履修方法を周知徹底することが急務である。 「自由記述」のよい点では、履修者は1セメの学生が95%で入学直後だが、ゲームを通じて他学部の人ともコミュニケーションが図れ、友達が出来た。高校と違って男女混合が新鮮でお互いに相乗効果があった。遅刻や欠席に厳しく対応されて真剣に楽しく取り組めた。日頃の運動不足、ストレス解消、体力増強になった。身体機能計測について良いとする記述は無かった。実施は是とするが64%で微妙な数字だった。私達は、現時点での体力・運動能力を数字で知り、日常の生活習慣に活かすことを期待する。

 改善すべき点としては、実施種目が決められていたが、シラバスで登録以前に種目を知りたい。種目を選びたい。後半で体育館が熱く、先生は熱中症を心配されていたが、エアコンを設置して欲しい。テニスは屋外のため熱かった。バスケットは男女混合のゲームでは体力・技能に差があり、危険で思い切ったプレーが出来ず物足りなかった。更衣、シャワーのため授業終了時間を配慮して欲しい等があげられていた。

 今後本科目担当教員は、受講生の要望に沿うように工夫する必要があるが、良い点と改善すべき点の多くで相反する意見が多くあった。

 更に本科目本来の目的を達成する為には、ここ数年履修該当者の履修率が20%に満たない現状では非常に厳しい。選択科目から必修科目への改善が不可欠であろう。

3. 2.の各項目についての改善計画

 本年度秋学期も、春学期と同様に授業は展開することになるが、上記「結果の総評」「課題」および教員別に返却されたシートから、各担当教員独自の工夫で履修者の要望を検討し柔軟に対応しなければならない。

 また、「スポーツ科学実習」の履修者増加を図るため、事前に登録方法、シラバスの内容などを告知して、更に「健康科学実習」の1回目の授業で「スポーツ科学実習」と本科目との並列履修が可能であることを説明する。

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