人間科学教育科目・結果分析・改善計画(平成24年度 春学期)

授業アンケート結果分析及び改善計画報告

1.結果の総評

 一回生を対象として複数開講されている、日本語表現能(スキル)の向上を目的とする「日本語表現」を対象として行った。昨年度の改善計画報告においては、受講者数を増やすことを挙げ、まずは学生に「日本語表現」という科目の存在を知ってもらうために科目名に副題を付してみたところ、昨年度春学期に比べて、総受講者数が増加に転じた。他方で、授業内容に対する回答は従来よりもネガティブな傾向が見られる。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

  1. これまで、授業を受けた後のスキルの向上を問う設問(「授業を受ける前にくらべて、文章を書くことに慣れた」「授業を受ける前にくらべて、文章の書き方(方法や技術)が身に付いた」)については、8割程度の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答していたが、今回は、全体として、それよりも低下している。受講者が増加したことによって、従来は、受講しなかった層が受講するようになったことが原因かもしれない。なお、受講生の把握を目的として、今回初めて、「もともと、本や新聞を読むことが好きだった」「もともと、文章を書くことが好きだった」という設問を設けたが、「強くそう思う」「そう思う」という回答が前者は4割、後者は25%程度であった。
  2. 「コミュニケーション・スキル」という副題から、口頭でやりとりする能力を鍛える授業だと理解した学生が、読み書きのトレーニングに不満を感じた例があった。

3.2の各項目についての改善計画

  1. 受講者の質の変化の有無を分析し、それに応じて授業内容を変える必要があるのかどうか、「日本語表現」担当者会議などで、検討する。
  2. 副題のつけ方について、学生の誤解を招かないよう、再検討する。
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