「i*See 2014 全日本授業評価アンケート決定戦!」に参加しました

 9月13日、14日に岡山大学で開催された、i*See 2014に参加しました。

 今回のi*Seeのテーマは「全日本授業評価アンケート決定戦!〜形だけのアンケートから、機能するアンケートへ〜」で、今ほとんどの大学で行われているという授業評価アンケートの実態を共有して、改善すべき点や解決策を考え、授業改善につながる授業評価アンケートを2日間のイベントを通じて提案しようとするもので、全国から25大学、約100人の学生・教職員が集まりました。

 1日目は、開会式とアイスブレイクの後、授業アンケートの実態を共有する全体議論が前後半に分けて行われました。前半は、現時点の授業アンケートNo.1を、クリッカーを使ったトーナメント方式の投票で決めるというもので、エントリーした京都産業大学を含む16大学が、司会者の質問に答える形で、アンケート実施の実態を参加者と共有し、投票が行われました。その結果、なんと京都産業大学の授業アンケートがNo.1に輝きました!他大学の関心が高かった京都産業大学の授業アンケートの特色には、「対話シート」と「学習成果実感調査」という2種類の授業アンケートを使って、1学期に授業アンケートを2回実施していることや、「対話シート」が教員と学生の対話を重視していることなどが挙げられていました。

 全体議論の後半は、「機能するアンケートとは」というテーマで議論が進められました。ここでの「機能する」は、「授業改善につながる」ということを指します。具体的には、自由記述欄は必要なのか?アンケートを1学期にどれくらい行うのが良いか?などについて、クリッカーを使って参加者の意見がグラフ化された後、それぞれについて会場から意見が出され、「機能する」アンケートについての問題意識が共有されました。

 2日目は、授業アンケートの改善に向けてグループ議論が行われ、その後、報告会で議論した内容の全体共有が行われました。グループ議論では、14のグループに分かれて、各グループに割り当てられた大学の授業評価アンケートについて、何処を改善すれば「機能する」アンケートになるかを話し合いました。私は京都産業大学のアンケートを改善するグループで、他大学の学生・教職員と、このアンケートの問題点について「アンケート用紙」「実施方法」「実施後」「その他」の順に付箋を用いて話し合いました。メンバーからは、学生番号と名前は書かせるべきか、学習成果実感調査の結果をシラバスに載せたらどうか、など多くの意見が出ました。なかでも印象的だったのは、授業アンケートに関して「教員」「職員」「学生」が三位一体で議論する、そのコーディネートを「学生FD」がする、という意見でした。現在、学生FDスタッフ「燦(SAN)」は授業アンケートにあまり関わっていないので、「教員」「職員」と「学生」をつなげる役目を「燦(SAN)」が担えれば、と思います。

 報告会では、グループ議論で話し合った内容や改善案を参加者全員で共有し、どのグループの改善案が機能しそうか、再びクリッカーで投票が行われました。その結果、京都産業大学の授業アンケートへの改善案がNo.1になり、またもや京都産業大学が注目を集めました!これは、授業改善を「教員」「職員」「学生」が一体となって進めてゆきたいという考えを、参加者に共感して頂けた結果ではないかと思います。報告会では、この他、ほとんどのグループが1学期に2度の授業評価アンケートを行うことを改善案に出していたことが印象的でした。

 今回のi*See2014への参加は、他大学の活動を知るだけでなく、自大学の授業アンケートを学ぶいい機会にもなりました。私は、京都産業大学の学生の授業アンケートに対する関心は、まだ低いという問題があると思います。これでは三位一体での議論どころか授業アンケートの統計の信憑性にも関わると思います。そこで、勉強会やイベントを開くような授業アンケート啓発活動を、今後の燦(SAN)の活動の1つにして行きます。

法学部 1年次 福島 寛史

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