第3回全学FD/SD研修会:全学学習活動実態調査(予備調査)報告会開催

―本学で育ちつつある学生の行動観察から何がわかるか―

 3月6日(木)に、全学学習活動実態調査(予備調査)報告会(第3回全学FD/SD研修会)を実施した。 この調査では、ディプロマ・ポリシーや建学の精神という本学の掲げる教育目標に対し、実際に育ちつつある本学学生の学習活動特性を明らかにする手法の開発を目指している。

 本報告会では、量的調査と併行した質的な教育調査の重要性を確認した上で、在学生の学習活動の実態について迫り、「現在、本学で育ちつつある学生」の中でも、とりわけ、「本学学生らしい」と、教職員からも学生からも評価の高い学生達(「スター学生群」)の学習活動特性(強みなど)の分析結果、及びスター学生群が持つ潜在的な教育/学習支援ニーズを報告した。

 本報告会では、スター学生群(本学学生らしい学生)に関して、事前に参加者にアンケートを行い、実際の調査結果と比較している。これによると、事前に参加者が低く(本学学生の特徴と思わないと)評価した2項目について、発表のモデル学生では高く評価されており、参加者にとって意外性のある結果が共有されたことが分かる。意外性のあった2項目の内容は、「現状を分析し、問題を発見する事が得意」な学生であること、「学問的な学びへの意欲が高い」学生であること、であった。

 グループワークでは、発表で提示された「スター学生群」と、その比較対象となるモデルとして提示された「化けた学生群:何かをきっかけに社交性が増した、独自の情報収集力に長けた学生群」との、2つの学生モデルについて、活発なブレインストーミングを行った。その後、研究チームへ、各グループから、今後の調査に向けたメッセージが贈られた。研究チームリーダーは、本報告会によって、多様な視点からの調査アイデアが得られたことへの感謝と、そのアイデアを今後の調査設計に活かして行きたいと総括した。

 本報告会における(グループワークの内容も含めた)成果は、平成25年度に実施される全学学習活動実態調査(本調査)に反映される。

日時 平成25年3月6日(水)16:30〜18:30
内容 16:30〜16:32 (5分) 1.開会挨拶
大城光正教育支援研究開発センター長
16:32〜16:35 (3分) 2.イントロダクション
橋本武久チームリーダー(経営学部教授・高等教育調査研究WGリーダー)
  • 本報告会の趣旨説明
16:35〜17:35 (60分) 3.調査概要及び調査報告
久保秀雄(法学部准教授・高等教育調査研究WGメンバー)・中澤正江(学長室)
  • 背景
  • 手法の特徴
  • 本学学生の特性と潜在的な教育/学習支援ニーズ
  • 調査成果の活用例
17:35〜18:10 (35分) 4.グループワーク
コーディネータ:森 洋(学長室課長)
  • スター学生群に関するブレインストーミング
  • 化けた学生群に関するブレインストーミング
  • 調査チームへの提言・メッセージ作成〜本調査に向けて〜>
(ファシリテーター:耳野学長特命補佐・佐藤教育支援研究開発センター副センター長・中澤(学長室))
18:10〜18:20 (10分) 5.グループワーク成果発表
18:20〜18:30 (10分) 6.総括
調査員及びチームリーダーコメント
場所 京都産業大学 10505教室(10号館5階)
対象 本学教職員
主催 教育支援研究開発センター

※調査手法の開発の必要性について
本学では、本学の究極の教育目標である建学の精神を掲げ、その建学の精神を達成する学生が、学部卒業時点で達成すべき水準として全学、各学部でディプロマ・ポリシーを策定している。ディプロマ・ポリシーや、建学の精神に見合うような教育活動や学生支援活動が、本学で確かに為されているのかを確認しながら、その実現を推進するためには、「どのようにして、現在、育ちつつある学生の様子を把握するのか」という、学生調査の手法開発が必要となる。全学学習活動実態調査(予備調査)では、新たな質的調査手法として行動観察を導入し、本学の学生の特性をより具体的に、より実態に即した形で把握する方法を開発することを目指した。


  • ワークが始まり、
    学生イメージに関する調査シートが回収される

  • フリップを使って
    ブレインストーミングが開始される

  • 調査チームへのメッセージの作成

  • 調査チームへの
    期待を込めてメッセージの発表

  • 報告者からのコメント
お問合せ

京都産業大学 学長室(教育支援研究開発担当)
E-mail:kyoiku-shien-center@star.kyoto-su.ac.jp
Tel.075-705-1729

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