第2回全学FD/SD研修会:学部教育におけるTA/SA活用事例報告会 開催

 2月20日(水)、教育支援研究開発センター主催、大学院共催で、学部教育の充実、質の向上を切り口として、TA等の教育補助員をどう活用していくかについて参加者間で一緒に考えるため、「第2回全学FD/SD研修会:学部教育におけるTA/SA活用事例報告会」が行われた。当日は32名の本学教職員・学生が参加した。

 研修会では、まず「TA/SA」に関する基礎知識・課題の共有が参加者間で行われ、本学の課題として、大学院生数や予算の関係から、教育補助を必要とする学部授業に見合ったTAが配置できていないことが挙げられた。そこで、TA(大学院生)に加え、SA(学部生)による学部教育のサポートを試験的にしている2学部事例について紹介された。まず、林原尚浩コンピュータ理工学部助教から、正課外で実施している「寺子屋」での修学サポート事例の紹介が行われた。その後、増井敦法学部准教授から、正課内での初年次科目における修学サポート事例の紹介が行われた。最後に、参加者とのオープンディスカッションが行われ、TA/SAを活用した学部授業の充実のための意見交流を行った。

 フロアの議論では、参加者は2つの事例報告を大いに評価し、「TA/SA問題」が教育の質保証のための一課題だという認識を共有していた。今後に向けた意見としては、SA制度に関する情報をより収集していく必要があるなどが提示された。

 本研修会の様子は、コンピュータ理工学部の協力を得て、授業収録システムを使用して収録された。学内での情報共有と情報発信のため、Moodle(オンライン)上でも受講可能としている。

日時 平成25年2月20日(水)17:00〜18:10
内容 17:00〜17:10 (10分) イントロダクション
佐藤 賢一(教育支援研究開発センター副センター長)
17:10〜17:35 (25分)
・報告10分×2名
・質疑応答5分
2.学部教育におけるTA/SAを活用した実践事例の紹介
・事例報告①
  • 報告者:報告者:林原 尚浩(コンピュータ理工学部助教)
  • テーマ:理系学部授業におけるTA/SAの役割と期待される効果
  • 概要:「寺小屋」という正課外の修学サポート事例を紹介。上級生(大学院生・学部4年次生)が、週に2回決まった時間帯に、下級生(1年次生から3年次生)を指南する取組で、相談科目には限定がない。
・事例報告②
  • 報告者:増井 敦(法学部准教授)
  • テーマ:法学部「プレップセミナー」におけるSAの試み
  • 概要:正課科目「プレップセミナー」における修学サポート事例を紹介。「法教育演習II」を受講する3年次生がSAとして、授業および教員の補助をするほか、1年次生をサポートしている。「法教育演習U」の成績評価基準を満たした3年次生には単位が認定される。
・質疑応答
17:35〜18:05 (30分) 3.オープンディスカッション
・テーマ:TA/SAという切り口から学部授業の充実・教育の質向上を考える
・登壇者:・コーディネーター 佐藤 賢一(教育支援研究開発センター副センター長)
・林原 尚浩(コンピュータ理工学部助教)
・増井 敦(法学部准教授)
18:05〜18:10 (5分) 4.閉会挨拶 福井 和彦教授(大学院長)
場所 京都産業大学 14103教室(14号館1階)
参加者数 計32名(内訳:教員18名、職員13名、学生1名)
主催 教育支援研究開発センター
共催 大学院

  • 問題意識を共有し
    真剣に傾聴する参加者

  • 林原助教と増井准教授を加えて、
    白熱する質疑応答

  • 授業の質を保証する
    という観点からの議論を総括
お問合せ

京都産業大学 学長室(教育支援研究開発担当)
E-mail:kyoiku-shien-center@star.kyoto-su.ac.jp
Tel.075-705-1729

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