現役コピーライターが教える!「WEB記事の書き方」とは

2019.11.29

講師による自身の経験談を交えたわかりやすい講演
2019年10月9日、株式会社Rockakuでコピーライターとして活躍されている中尾奈津子氏を講師に招き、「WEB記事の書き方」と題した研修会が開かれました。この研修会は、大学内で記事を書く学生や職員がより良い記事の書き方について理解することを目的としたもので、来春に広報部が立ち上げる「学生ライターチーム(仮)の取組の一環です。そのため参加者は、ライターに興味がある学生の他、記事を書く機会が多い「学生広報スタッフ」や「新聞局」「体育会本部編集局」「現代社会学部生」らと職員が参加しました。

WEB記事の書き方のポイントとして、タイトルのつけ方や記事の構成、画像の選び方やインタビューの際のコツなど様々なお話があった中で、すべてに共通していたことは「目的とターゲットを明確にすること」です。「誰に読んでもらいたいのか」「記事を読んでどう思われたいのか」を意識することがライターの心得として大切で、それによりタイトルや写真をスムーズに決めることができ、情報の優先順位を決める事にもなると説明されました。

例としてケーキ屋の話を出されました。伝えたい目的は「美味しいケーキ屋を広めたい」、ターゲットは「イケメン好きの友達」とします。「ケーキが美味しいこと」を伝える目的を果たすためには、「イチゴが新鮮」「スポンジがふわふわ」など、まず初めにケーキの情報を与えなければいけません。また、ターゲットはイケメン好きなので「かっこいい店員さんがいる」という情報も伝えれば、さらに興味を持ってくれるでしょう。このように目的とターゲットを意識することで、それに沿った形で記事のタイトルや写真を選ぶことができます。写真にイケメンの店員さんを写してみてもいいかもしれません。さらに、「店の外観がおしゃれ」など目的とターゲットにそぐわない情報の取捨選択も行いやすくなり、多くある情報の中で伝えたいものの優先順位も決まってくるというのです。

研修会の後半には、多くの学生からの積極的な質問に対し、ご本人の経験を交えながら丁寧に答えていただきました。「インタビューの際、聞きづらいことを聞く際にはどうすればよいか」「録音を文字起こしする際のコツは?」「記事の内容のバリエーションを増やすためには?」など日頃から記事を書いている中で感じるリアルな質問が多く、すぐに実践しようという姿勢を感じました。

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筆者も記事を書くことが多いのですが、改めて目的とターゲットの重要性を認識しました。この記事もまさに「講座の内容を伝える」という目的と「学生貴社に関心がある在学生」をターゲットにして書きました。うまく伝わっているでしょうか?
記事を書いていると、いつのまにか自分本位の文章になってしまいます。初見の人には理解できない用語も自分は理解して書いているため、書き手と読み手にギャップが生まれてしまうことがあります。誰でもわかりやすい記事を書けるように再度、「目的」と「ターゲット」を意識して記事を作成していくように気を付けたいと思います。

(学生ライター 経営学部3年次 千石里絵)

参加学生からの積極的な質問で進む研修会
講師からの回答を真剣に聞く参加学生ら
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