国際関係学部教員によるニュース解説「混沌するアメリカ、見守る世界-大統領選挙後の見通しを語る」を開催

2020.11.10

11月5日(木)の昼休みに、「混沌するアメリカ、見守る世界-大統領選挙後の見通しを語る」をテーマに国際関係学部教員によるニュース解説スペシャル版を開催しました。今回は、本学部の高原教授、横山教授、マコーマック教授が、11月3日に投開票が行われた米国大統領選挙を、政治・経済・社会の視点から解説しました。

高原教授からは、まずアメリカ大統領選挙の仕組みが解説され、開票をめぐる混乱の背景について説明されました。また、どちらの候補が大統領になっても、選挙後のアメリカ社会の分断が大きな課題であることが指摘されました。

横山教授からは、共和党・民主党両陣営による経済政策の方向性の共通点と相違点が解説されました。製造業の雇用確保やコロナ危機対策などにおいては共通性があるものの、貿易赤字相手国に対する通商交渉を含む対外政策の進め方、社会保障制度への公的支出や富裕層への課税強化など財政政策へのスタンスにおいては相違点が大きいことが指摘され、党派ごとの立場・主張の違いだけでなく、その歴史的な経緯を理解することの重要性が語られました。

マコーマック教授からは、現代社会におけるアメリカ大統領選挙の位置づけが解説されました。マコーマック教授は、過去の大統領候補が選挙で使用したキャッチ・コピーを紹介し、それぞれの候補がターゲットとする「社会が求める大統領のイメージ」をいかに創り上げたのかを説明しました。

今回のテーマは注目度が高く、50名を超える学生・教職員が参加しました。学生からは、郵便投票や副大統領候補の重要性などの質問があり、闊達な質疑・応答がなされました。

今後も、国際社会で起こるさまざまな時事問題をタイムリーにとりあげ、ニュース解説を開催する予定です。

高原教授の解説の様子
横山教授の解説の様子
マコーマック教授の解説の様子
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