プロジェクト演習(ベトナム)東洋大学の箕曲在弘先生によるラオスPBL型体験学習授業についての特別講義を開催

2020.07.09

東洋大学 箕曲在弘先生による講義風景

現代社会学部のプロジェクト演習ベトナム・プログラム(指導教員:加藤敦典准教授)では、ベトナムの農村でのフィールドワークをとおして現地の人々の願いを知ることにより、課題解決型プロジェクトの立案をめざす活動をしています。毎年、夏休みに長期の現地調査に行っていますが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で渡航が延期になっています。

そのようななか、加藤ゼミでは、東洋大学社会学部の箕曲在弘(みのお・ありひろ)先生を講師にお招きし、6月27日(土)に特別講義を実施しました。箕曲先生はフェアトレードの研究や開発援助論を専門とされる文化人類学者で、2014年から東洋大学のPBL型体験学習プログラムを担当しておられます。
特別講義では、プログラムのなかで立ち上げた学生団体Smile F LAOSがラオスのフェアトレードコーヒーを日本国内で販売し、その収益をもとにラオスでの小学校教育支援のための支援品作成やワークショップの開催に取り組まれている様子や、ラオスでのコーヒー生産農家調査の様子などをご紹介いただきました。また、プロジェクト立案の際の留意点についてもお話しいただきました。
加藤ゼミの学生は、自分たちのベトナムでの活動に関連付けつつ、現地ニーズの把握方法、学生グループの分担のありかた、国内でのフェアトレード・コーヒーの販売活動の実際、フェアトレードとコーヒー農家の家計調査の関係などについて箕曲先生に積極的に意見をうかがっていました。事前に箕曲先生のプログラムの活動報告書をゼミ生全員で読んだ成果もあって、鋭い質問もたくさん飛び出し、ディスカッションの時間はあっという間に過ぎました。
加藤ゼミの学生たちは、箕曲先生のプログラムがしっかりとした目的意識のもと、綿密につくりこんだ活動を実践していることにおおいに刺激を受けるとともに、支援活動をおこなううえで、さまざまな専門家にアドバイスを仰ぎつつ、決して手を抜かずに準備をすることが支援する相手へのリスペクトとなって現れることを学ぶことができました。加藤ゼミでも、東洋大学の学生さんたちの努力や工夫に学びつつ、国内外での活動をさらに充実させていきたいと決意をあらたにしました。

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