生命科学部 バイオフォーラム2019 開催報告(1月8日)

学生をはじめとして多くの人が参加されました
1月8日(水)15号館15102セミナー室において、生命科学部バイオフォーラムが開催され、東京都健康長寿医療センターの河合 恒 研究員に、「健康長寿を目指したフレイル予防・介護予防研究 -お達者健診の成果から」というタイトルで、ご講演いただいた。
老年学がご専門の河合氏が、これまで携わってこられた老化予防・介護予防研究について、地域にお住まいの高齢者の方を対象とした包括的な健康調査「お達者健診」から得られた情報を元に明らかにしてきた研究内容を中心に、わかりやすく話をしていただいた。まず、健康長寿のターゲットは、老化に伴う種々の機能低下を元に、身体的、精神・心理的、社会的に脆弱性が高まる状態を表す「フレイル」であることを解説いただき、次に、歩行速度や筋肉量、噛む力や嚥下機能といった、運動機能や口腔機能の維持向上が「フレイル」予防に重要であることを、 「お達者健診」のデータをもとに説明していただいた。また、「お達者健診」と連携して進めている、スマートフォンアプリによる日常生活歩行速度測定の国際標準化への取り組みや、心のフレイル予防を目指した化粧ケアプログラムの成果についても紹介いただいた。
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