令和元年度 法学部フィールド・リサーチ 最終報告会開催

2019.12.16

12月11日3・4限目にフィールド・リサーチの最終報告会が開催されました。
フィールド・リサーチとは学外の実務の現場での研修、各種施設での体験や見聞、学外の人との交流を通じて、実社会に対する関心と問題意識を強めるとともに、現実に起っている現象の中から問題を発見し、解決方策を
考察する能力を養うことを目的としています。
本年度のフィールド・リサーチ登録学生は約80名で、参加学生は4月から、自分が調査したい、興味のある問題をカバーする、「安全保障」、「社会政策」、「環境政策」、「公共政策」、「社会安全」分野に分かれ、学外調査時の訪問先で失礼がないようにマナーを学ぶ研修、学外調査のやり方、発表方法の研修を経てから、主に
夏休みなどを利用して、各関係訪問先(自衛隊基地、児童相談所、浄水場、自治体、警察・消防など)へ、
学外調査に出かけました。
今回の報告会では、それぞれの分野から計8チームがエントリーし、学外調査の内容、調査結果の報告がなされました。法学部教員審査による最優秀賞はフィールド・リサーチ(社会安全)浦中 教授担当クラス、学生の投票による学生特別賞はフィールド・リサーチ(安全保障)岩本 教授担当クラスのAチームでした。
最優秀賞の浦中教授クラスは、京都府警本部、京都市北消防署訪問の内容を紹介し、その上で、11月に開催された京都府警・京都府トラック協会主催、大学ゼミ対抗「ポリス&カレッジin Kyoto 2019」で特別賞を受賞した、「高齢運転者の交通事故防止」について、高齢運転者はアクセルとブレーキを踏み間違える操作ミスが多いので、高齢運転者が操作ミスをしても、それをカバーする機器を搭載したサポート車の官民一体型カーシェアリングについて発表をしました。
学生特別賞の岩本 教授クラスのAチームは海上自衛隊舞鶴基地訪問などを踏まえて、「日本に航空母艦は必要か?」と題して、日本が航空母艦の保有に関して受ける憲法上の制約、それに関しての航空母艦保有反対派、賛成派の考えを整理し、航空母艦、艦載機の性能など軍事的スペックも勘案し、尖閣諸島を代表とする島嶼(とうしょ)問題と日本を取り巻く防衛環境に照らし合わせて、考えを述べていました。

教員審査員からのコメント

どのチームも実際に学外に出て、夏休みなどの期間に調査をしたことは大変有意義であったと思います。
その中でも最優秀賞、学生特別賞を受賞したチームは、学外調査で調査、発見、感じたことを基に、法学、政治学、政策学的に論点を整理し、非常うまくそれをまとめ、政策などを提言できていました。
フィールド・リサーチが目標としている『実社会に対する関心と問題意識』、『解決方策を考察する能力』を養うことができたのではないでしょうか。

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