所功名誉教授が日本学賞を受賞

2019.12.02

賞状・賞牌を授与される所名誉教授

令和元年度の日本学賞の受賞者に、所功名誉教授が選出されました。11月23日、東京の学士会館において、多数の関係者が出席するなか、贈呈式が行われました。

日本学賞とは、一般社団法人日本学基金(中西進理事長)が主催するもので、「本賞は日本学賞と称し、英語名をJAPANOLOGY PRIZEとする。」「本賞は、日本学の各分野における、選考時点での最高の業績を顕彰し、よって研究の未来に資することを目的とする。」と規定されているものです。推薦委員から推薦を受け、日本学基金の理事会において、毎年1名が決定され、本年度は第7回目となります。

今回その栄誉ある賞を、所名誉教授が受賞しました。対象となった業績は「日本の伝統的儀礼制度に関する深甚な研究」です。
贈呈式では、はじめに中西進理事長から、「令和の改元の年にまことにふさわしい受賞者を選出でき、日本学基金としてもたいへん喜ばしい。先生の業績は多岐にわたり、また深くすばらしい。」と主催者挨拶がありました。また、磯田 道史 推薦委員による講評では、専門家の立場から、所名誉教授の業績紹介があり、本学日本文化研究所についても、多年にわたり購入蓄積してきた皇室儀礼や行事に関わる貴重な絵巻類・絵画類の資料収集、およびその紹介と資料的価値に関する一連の研究活動は、私学として瞠目すべきものがある、と特に言及がありました。その後、同じく中西理事長より賞状、および賞牌として受賞者の名前を刻した青銅花器「そろり」(伝統的工芸品・山形鋳物)ほか、副賞の目録が贈られました。

日本学賞の受賞スピーチをする所名誉教授
続いて受賞者スピーチに移り、所名誉教授より「宮廷儀式研究の歩み」と題する講話が行われました。このたびの受賞は、市井の一研究者として光栄この上ないこと、とまず謝意が述べられました。続いて、平安宮廷社会で励行されてきた儀式に関する基礎的な調査研究を、半世紀余り続けてきたなかで、通算31年間勤めた京都産業大学では、日本法制史などの授業を担当しながら、1995年に設立された日本文化研究所を中心に、学内外の有志たちと宮廷文化などの共同研究を続けることが出来た、と回想が語られました。さらに、宮廷文化に関する史資料は、京都御所にも宮内庁にも民間の随所にも、きわめて多く伝存しており、それらを丹念に研究し続けることは、学問的に十分意義があると思われ、喜寿を越す私も生涯微力を尽くしたい、この貴重な宮廷文化を国内外の人々にわかりやすく伝える工夫と努力も心がけて参りたい、と今後の決意を表明して、講話は結ばれました。 レセプションでは、和やかな雰囲気のなか、宮廷文化や日本の伝統文化について、それぞれの立場から自由な意見交換、歓談が行われました。

 

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