令和元年度英語講義FDワークショップ「英語講義の運営方法と課題について」実施報告

2019.11.25

11月25日(月)、教育支援研究開発センター主催の英語講義FDワークショップを開催し、本学教職員8名が参加しました。
英語講義FDワークショップは、外国語での教授法等に関するFDとして実施しています。今年度は、外国語学部の小柴健太准教授と生命科学部の染谷梓准教授に、それぞれが実践されている授業運営方法を紹介していただきました。
小柴先生から事例紹介のあった科目は、履修者10~15名の内、留学生が2~3名履修しているのが特徴で、1つのテーマで2~3週に渡って行います。学生は、moodle上で公開した課題について予習を行い、授業でその予習した内容を共有した後、学生同士でディスカッションを行います。日本語の漫画の一部シーンを英訳する課題を出した授業で、登場人物のジェンダーに着目し、英語でどのように訳すべきかをディスカッションするだけでなく、学生にジェンダーについて考えてもらうことができたと説明がありました。成績評価の配分は、課題への取組を4割相当に設定することで、課題をしてくるように工夫がされています。
染谷先生は、9年間担当された動物生命医科学科の必修科目「科学英語Ⅰ」の授業運営の工夫等が紹介されました。この授業は、専攻学科の内容を英語で理解できることが目的です。そのため、同じ内容で難易度を変える、翻訳サイトを使って和訳できないように内容を解釈するための問題を設定する、教材に実験データを用いる、予習の自己評価と他学生の点検を取り入れた評価方法(ピアレビュー)の実施、学生同士の教え合いを促進するため教員が説明をしすぎない等、様々な試行錯誤を重ねて運営してきたと説明がありました。
2人の事例紹介後、参加者同士で英語講義の運営と課題について意見交換を行いました。意見交換では、「学生の英語レベル差の対応」や「課題をやってこない学生の対応」、「留学生と日本人学生が混在する授業で気をつけていること」等、意見が交わされ、有意義な時間となりました。
参加者からは、「授業の進め方について、試行錯誤中だったのでとても助かりました」や「文系学部と理系学部の違いが見られて良かった」、「学科内でも英語講義について話す機会がなかったので大変有意義でした」等、意見が寄せられました。
事例紹介
話題提供者と参加者による意見交換
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