文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」で香老舗 松栄堂社長 畑正高先生が特別講義

2019.12.27

11月12日、文化学部京都文化学科「京都文化フィールド演習」(文化学部 雲岡 梓 准教授クラス)において、香老舗 松栄堂代表取締役社長 畑 正高先生による特別講義が行われました。日本の伝統文化である「香」の歴史について、平安古典文学や和歌と関連付けながらお話しをしていただきました。
『源氏物語』「若紫」には、「そらだきもの心にくく薫り出で、名香の香など匂ひ満ちたるに」という一文があります。18歳の春、病を患った光源氏は北山の聖のもとに治療に出かけました。平安時代の北山は都から離れた山深い場所でした。しかし、そこに住む聖のもとには都にも劣らぬすばらしい香の匂いが漂っているというのです。
香の文化をよく知らない人にとっては、うっかり読み飛ばしてしまいそうな一文ですが、この香に関する記述によって、聖の奥ゆかしい人柄が表現されているのです。
このように、香の文化を学ぶことで、受講生は平安古典文学への理解も深めることができました。
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