文化学部生×留学生
英語による観光ガイドツアー(サマーキャンプ)を実施

2019.07.13

文化学部の学生が、チームで英語力とコミュニケーション能力を磨き、京都での外国人向けガイドツアーに挑戦する文化学部専門教育科目「サマーキャンプ」。今年度は、京都文化学科の学生2名、国際文化学科の学生3名の計5名が履修し、7月13日に留学生を対象とした観光ガイドツアーに取り組みました。
京都南座前に集合してサマーキャンプスタート
今回の観光スポットは、京都東山・祇園地区にある京都最古の禅寺「建仁寺」。受講生たちは、この日を迎えるまでに、建仁寺の歴史や見所について、英語を使いながら知識を深めてきました。また、6月には彌榮(ヤサカ)自動車株式会社で観光タクシードライバーとして活躍されている、卒業生の山﨑 夏子さん(2014年文化学部国際文化学科卒)を迎えての実地研修を行い、本番に向けた準備を進めてきました。
絵馬の由来について実物を見ながら説明
はじめの訪問先は、建仁寺の塔頭のひとつである「禅居庵」。境内に入ると、早速留学生からは、おみくじや絵馬などについて質問が飛び出しました。受講生らは、日本人でも説明が難しいおみくじや絵馬の由来について、身振り手振りを交えて説明。留学生が集めている御朱印帳への記帳やおみやげ購入のサポートも行っていました。
続いて、ガイドツアーのメインとなる建仁寺を訪問。この頃には、受講生と留学生のペアも徐々に打ち解け、笑顔が見られるようになってきました。建仁寺の見どころはたくさん。はじめに三門(望闕楼)の前で記念撮影し、重要文化財である方丈へと進みました。
建仁寺・三門(望闕楼)前での記念撮影
方丈では、禅宗の四大思想(地水火風)を表した〇△☐乃庭、俵屋宗達の最高傑作とされる風神雷神図屏風等を順番に見学。受講生らは、ときおり留学生と記念撮影しながら、和やかにツアーは進行しました。

方丈での様子

パンフレットで見どころを事前にレクチャー
〇△☐乃庭を英語で解説
丸窓や先に見える植物の意味について説明
風神雷神図屏風を笑顔で解説
見学の後半は、方丈の軒下に腰かけ、枯山水の前庭である大雄苑を眺めながらの談笑タイム。ゆったりとした時間が流れる中で、受講生と留学生は、互いの国の文化や留学理由などについて話していました。方丈を出た後は、法堂へ移動。大迫力の天井画である雲龍図を眺め、禅寺である建仁寺の歴史を体感していました。
枯山水の庭を眺めながらの談笑タイム
雲龍図を見ながら禅寺の由緒を説明
建仁寺の見学を終えた受講生と留学生は一緒に昼食を摂った後、自由解散となり、祇園祭のお囃子が流れ、お祭りムードいっぱいの八坂神社に出かけていきました。
昼食後は八坂神社を参詣
担当教員のペレッキア・ディエゴ 准教授は、「英語での観光ガイドは、観光地を英語で説明するだけのものでなく、相手とのコミュニケーションを取りながら進めていくもの。コミュニケーションは、言葉だけではなく、互いの国の歴史や文化を知ったうえで、相手の立場になってはじめてうまくいくもの。今回の授業によって、英語や日本の文化を知るだけではなく、コミュニケーションの奥深さやおもしろさを学んでほしい」と話していました。

文化学部京都文化学科では、外国語で京都の様々な魅力を伝えることができる資格として人気の「育成京都市認定通訳ガイド」について、京都市と連携し、資格取得のサポートを行っています。サマーキャンプの受講生から、国際化が進む歴史都市・京都の観光ガイドが誕生することが期待されます。
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