法学部1年次生 学びのリポート from プレップ・セミナー「ディベート練習編」

2019.07.02

法学部の1年次生の学修生活を紹介する「学びのリポート」第3弾。
第3弾の今回は「ディベート練習」編。
6月11日(火)に実施された「プレップ・セミナー」(岡本教授クラス)では、7月に開催される「1年次クラス対抗ディベート大会(二本柳杯2019)」に向けて、ディベートの練習に励んでいました。法学部で学ぶための基礎力を付けることが目的の「プレップ・セミナー」では、授業の集大成として、小論文の執筆に取り組みます。その小論文を作るためには論理的に自分の意見を伝える力や、自分の主張の根拠となる情報(エビデンス)が必要であり、そのためのトレーニングとして「ディベート」を実施しています。

授業の様子

受講生は、今回の授業が初めてのディベート体験となりました。受講生には前週に「ディベートのやり方」に関する資料が配付されており、受講生はそれをよく読んでから、ディベートに必要な資料等をインターネットや図書館から集め、授業に臨みました。
今回のテーマは、「新幹線乗車時における手荷物検査の実施について」でした。
肯定派からは2018年に発生した「新幹線内での殺傷事件」を例に挙げ、手荷物検査の必要性を訴えました。更に、国外に目を向けてみると、欧州や中国では手荷物検査を実施していることを主張していました。
一方、否定派からは日本国内における犯罪件数を提示し、日本の安全を訴えました。また、国外での手荷物検査については、駅の規模が異なることを指摘し、現在の駅の構造では実施は難しいと主張していました。
クラスメートはどちらの主張のほうが説得的であったか、相手側の主張を踏まえた反論ができていたかをジャッジしました。
ある対戦では、否定派が勝ちました。その勝因として、国内における犯罪件数の統計を用いて示していたこと。そして、海外に目を向け比較法的視点から根拠づけをしていたことが挙げられます。

受講生の感想

  • ジャッジの人を納得させられるような資料や具体例を提示することができず、ディベートの難しさを痛感しました。
  • 肯定派としてディベートに参加しました。しかし、本音を言うと今回のテーマには否定派の考えを持っていました。自分の意見と逆の立場となり、弁論するのは大変でしたが、それを逆手に取り、色んな角度から考えて、弁論することができました。
  • ディベートの結果は負けてしまいましたが、資料の大切さや、どのぐらい深く調べるべきなのかが分かったので、次回は勝てるように準備に励みたいと思います。

そもそも、ディベートとは?

1つのテーマについて、肯定派と否定派に分かれて、一定のルールの下に議論を行います。この議論の勝敗はジャッジ役の第三者の投票によって決まります。
自分の個人的意見に関係なく、「肯定派」なら肯定する理由、「否定派」なら反対する理由を考え、議論します。自分の主張の根拠を固め、また、相手からの反論を予測した準備が必要になるため、勝利のためには論理的思考だけでなく、チームワークも重要になってきます。
PAGE TOP