法学部1年次生 学びのリポート from プレップ・セミナー「PC実習編」~感謝の手紙~

2019.05.21

1年次生も大学に入学してからまもなく2か月が経とうとしています。
そこで、新しい環境で頑張る1年次生がどのように法学部で学んでいるのかを皆さんに紹介するため、1年次生の全員が履修している「プレップ・セミナー」という授業を通して、日常の授業風景をリポートします。

「プレップ・セミナー」とは、英語のpreparatory seminar(準備演習)を略したもので、これから4年間法学部で学ぶための基礎力「読む・書く・調べる・話す」を身に付けることを目的とした少人数授業です。
今回は「PC実習編」と題し、PCを使った課題の作成・提出や学内情報環境の利用などについて学ぶ様子をお伝えします。

PCと情報環境の利用法について

大学生活において、PCスキルは必要不可欠となっています。授業で出される課題の調査や作成、学内情報の収集などに必要なスキルです。
「プレップ・セミナー」では、1年生の早い時期にPC操作に慣れるため、簡単なレポート作成、学内E-mail、学内電子掲示板(POST)、学習支援システム(moodle)などの操作や情報倫理についてレクチャーを受けます。

近況報告文の作成

今回紹介する川合教授のクラスでは、Wordによるレポート作成とE-mailのマナーや操作方法をテーマとしていました。
レポート作成では、「お世話になった方へのお礼と近況報告」をテーマとし、入学して間もない1年次生がそれぞれ両親や恩師などに感謝の想いを伝える手紙をPCで作成しました。川合クラスでは毎年このテーマをレポートとしており、実際に学生が書いた手紙をご両親や恩師に届けており、中には恩師から返事を頂くこともあるそうです。「法学」とは全く違う角度の課題に、胸を打つような手紙もありました。
今回はその中から一部をご紹介します。

「共に感じた喜びは忘れません」

私が生まれてからさまざまの人生経験をできているのは、間違いなく両親のおかげです。両親には心の底から感謝しています。「大学受験」、これは私の今までの人生で一番大きな試練であり、辛いことはたくさんありました。それでも一番近くで支えてくれたのは、両親でした。なかなか「合格」という結果が出ず、私自身、早く両親を喜ばせたい。安心させたいと強く思っていました。「合格」の発表がでたとき、両親と私の3人で大喜びしたのは一生忘れません。あんなに喜んだのは人生で初めてでした。
今、楽しく過ごせているのは両親のおかげです。感謝してもしきれません。
これから少しずつ恩返ししていきます。これからもよろしくお願いします。

「秋には紅葉を見に行きましょう」

大学生活も一か月が過ぎ、徐々に慣れてきており毎日楽しく過ごせています。
大学生になり、いろんな分野を勉強しようと毎日講義を受けています。部活動は今、大学に入学して初めての春季リーグ戦が始まっており大学生の気迫あるプレーに圧倒されています。リーグも終わりに近づき今週は大事な一戦を控えています。毎日練習やいろいろな準備、片付けなど大変ですか、部活動の仲間と助け合っています。
京都の町は、今まで暮らしていた場所とは違う雰囲気があり、とてもいい街です。桜は、もう散ってしまいましたが、緑が多く自然豊かなところです。秋には紅葉がきれいだと思うのでまた一緒に見に行きましょう。
親の感謝が身に染みて感じています。これからも迷惑かけると思いますがよろしくお願いします。また夏休みには和歌山に帰りたいと思っています。体調には十分気を付けてお仕事頑張ってください。

「泣いて喜んでくれた先生」

先生には約2年半部活動で大変お世話になりました。1年生の最初の試合のダブルスで勝ったときに自分のことのように喜んでくださり、その頃から凄く生徒想いの先生だと思っていました。2年生の頃は練習でうまくいっていても、あまりいい結果が残せず自暴自棄になっていた私を叱り、精神的な部分でサポートして頂き、感謝しています。3年生になり春季大会のダブルスで内シードを倒した時に嬉しかったのですが、試合後に先生にアドバイスを貰いに行ったときに先生が泣いて喜んでいたことが約2年半の部活動生活の中で一番嬉しかった記憶として残っています。最後のインターハイ予選はケガで出場することができませんでしたが、部活動のおかげで洞察力や体力、忍耐力、さらに他の人を思いやる気持ちをつけることができました。それも全て芝野先生の学校で一、二を争う練習時間の長さと個人個人に対して細かく厳しく指導して頂いていたおかげだと思っています。
部活動で培った力を今後の大学生活に生かしていきたいと思います。本当に三年間ありがとうございました。体調にお気をつけてください。

川合教授からのコメント

近況報告文を作成する目的は2つあります。
1つは、自分自身への決意表明です。
大学入学に際して、自分がどのような初心を抱いて受験勉強してきたか、そしてどのような人々に支えられて入学することができたかを、改めて具体的に振り返ることにより、今後4年間の学修の決意を新たにすることを目指します。
もう1つは、父兄や高校の先生などの関係者に近況を伝えることです。

教員紹介: 法学部 教授 川合 全弘
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