さじアストロパークキャリア実習を行いました

2019.03.10

理学部天文台

2019年3月7日(木)から10日(日)の4日間、学生17名と引率教員1名が「さじアストロパーク」(鳥取市)へキャリア実習に行ってきました。本学と鳥取市教育委員会との連携協定の一環としての実習です。佐治天文台の103cm望遠鏡を使って天体観察会を行ったり、プラネタリウムを使って星座や天体の説明に携わり、地域のお客様と直接ふれあい、将来の進路選択にも役立ててもらう実習です。

事前に各自が当日の星座や天体について調べ、天体観察会とプラネタリウムのシナリオを作成して研修に臨みました。現地で機材の特性を把握したうえで、班ごとに話し合って天体観察会とプラネタリウムをそれぞれ1つのシナリオにまとめていきます。学生の希望により、本番では天体観察会を担当する班とプラネタリウムを担当する班に分かれて実施しました。企画から実施までを4日間でこなすのは大変ハードなスケジュールでしたが、締切(イベント実施時刻)が決まっているため、90%の完成度でも確実に実施しなければならないことを実践的に学びました。

本番の9日(土)の天体観察会では、晴天時プログラムから始め、途中で天候の悪化に合わせて薄曇りプログラムへ柔軟に切り替えて実施することができました。また、なるべく多くの学生にプラネタリウム上映にかかわってもらうため、7名の学生が分担して冬のダイヤモンドを紹介するナレーションを録音しておき、プラネタリウム上映の10日(日)は2名の学生が「日の入」やポインターの操作を行いました。

初日と最終日は雨でしたが、天体観察会の前夜は晴天に恵まれ、京都の空との違いや観察会のシナリオの流れを確認できました。月の影響が無い時期のため、京都では見ることのできない淡い銀河たちを観察したり、朝まで自主的に天体写真を撮影しました。未明には昇ってきた夏の天の川に出会えるなど、長時間、佐治の美しい星空を観察できたおかげで冬、春、夏の美しい星空を一晩で堪能しました。また、さじアストロパークの職員の方々からお客様の気持ちを思いやる優しい心遣いやサービス精神も身近に学んだ有意義な研修となりました。

理学部では、科学館やプラネタリウムへの就職を目指す学生への支援として、科学館やプラネタリウムなどにおけるインターンシップやキャリア実習教育にも力を入れています。

シナリオ作成の打ち合わせの様子
天体撮影会の様子
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