理学研究科博士前期課程(物理学専攻)の学生が学会発表を行いました

2019.03.08

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ニュース研究理学部
松岡さんのポスター発表
理学研究科では、学生の教育・研究指導を進めていく中で、学生が自らまとめた研究成果を、対外的に関連学会等で発表することを奨励しています。今回、理学研究科博士前期課程物理学専攻の2年次生 松岡 朗平さんが、2019年3月2日(土)~3月4日(月)にかけて行われた「第56回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会」において、「板状多孔質ガラスへの単層カーボンナノチューブの作製」という内容でポスター発表を行いました。

単層カーボンナノチューブは、六角形の網目構造をもつグラフェンシートを筒状に丸めた構造をもち、直径が数nm(1nmは1mの109分の1のスケール)程度の炭素原子だけからなるナノ構造体です。この物質は機械的強度、熱伝導性や電気伝導性にすぐれていることが知られており、将来的に電子デバイスや、熱電材料、スペースエレベーターなどへの応用が期待されている物質です。

単層カーボンナノチューブを作製する方法には様々なものがありますが、今回、松岡さんは板材の多孔質ガラス(数nm~数μm程度の孔径をもつガラス素材)にアルコールCVD法を用いて単層カーボンナノチューブの作製を行いました。多孔質ガラスは粒状、板状、棒状など、あらかじめ様々な形に成型したものが得られるので、例えば薄い板状多孔質ガラス上に単層カーボンナノチューブを作製すれば、その単層カーボンナノチューブ-多孔質ガラス複合材料をそのまま電極として使用することも可能になります。板状多孔質ガラス上への単層カーボンナノチューブ作製条件について詳細な検討を行い、板状多孔質ガラスに単層カーボンナノチューブが再現性良く作製できることや、作製後に空気中で加熱処理を行うと、同時に生成する不純物(無定形炭素)をある程度取り除けることを示しました。

理学研究科では今後とも、学生自身が自ら研究成果を学会等で発表できるように教育・研究指導を進めていきます。
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