理学部 九後 太一 教授(益川塾副塾頭)の退職記念講演会が開催されました

2019.02.07

理学部の九後 太一 教授の退職記念講演会(最終講義)が2019年2月7日(木)の15時15分から12号館12304教室にて開催されました。九後 太一 教授は益川塾の副塾頭でもあり、平成25年度から本学で研究・教育に携わってこられました。本講演会は2018年度末で定年退職を迎えられるのを記念して開かれたものです。

「消えた真空エネルギー」という講演題目で、素粒子物理学と宇宙物理学にまたがる長年の懸案である宇宙定数問題について講演されました。素粒子の標準模型やゲージ理論の概要から始まり、2つの自発的対称性の破れと、それを起こすヒッグス場の凝縮とカイラル場の凝縮、それらに伴う大きな真空凝縮エネルギー、それが何故宇宙定数として全く効いていないのか?その奇跡を起こす自然な機構は何なのか?2時間近いお話を学部生向けに平易に説明され、最後までエネルギッシュに語られました。また本学における教育について、担当頂いた解析力学、相対論、量子力学Cや素粒子物理学の講義を大いに楽しむことができた、と思い出深く語られました。 

会場には、学部と大学院の在学生と教職員等、多く人々が参加しました。講演終了後は、集合写真や記念写真を撮ったりし、九後教授と歓談しながらの中で散会となりました。

講演会の様子1
講演会の様子2
講演会の様子3
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