パオロ・トッレザン先生によるイタリア文化会館-大阪と共催の特別講演会が開かれました

2019.02.18

2019年2月18日(月)14:00~16:10、本学サギタリウス館5階S508教室で、フルミネンセ連邦大学(ブラジル)のパオロ・トッレザン先生による、イタリア文化会館-大阪と共催の特別講演会「Le sfide della valutazione-外国語科における学習評価が求めているチャレンジ」が開かれました。イタリア国立ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学の言語教育研究センター所員であり、またイタリア政府認定PLIDAイタリア語検定試験の学術委員でもあるトッレザン先生のお話に、学内外から集まった教職を目指す学生や現職教員など13人(うちイタリア人6名、日本人7名)が熱心に耳を傾けました。

小林 満 学部長(イタリア語専攻 教授)の挨拶の後、トッレザン先生は外国語学習者の能力を評価する際の問題について、まず評価方法の有効性、信頼性、実用性などの観点から、様々な検定試験の実例を交えて説明してくださいました。続いて、リーディング、リスニング、作文、会話の問題を作成する際のコツ、例えばテーマ選択やレベル調節の効果的な方法を紹介してくださいました。講演会の後半には、参加者が実際にイタリア語の検定試験を解いて、その出題方法の良し悪しについて意見交換をし、さらには口頭試験の録音を聞きながら、評価基準表(ルーブリック)を使って評価体験をしました。

学外からの参加者(大学教員)からは、英語教育に関する研修の機会はたくさんあるのに、イタリア語教育のものはほとんどなく、今回は貴重な体験ができてありがたかったと、高評価を得ることもできました。

良い学習と表裏一体の関係にある良い評価方法について、数多くの有益なヒントを与えてくださったトッレザン先生に、心よりお礼を申し上げます。

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