神山天文台 平成30年度第3回天文学講座を開催

2018.12.22

2018年12月22日(土)に放送大学 教授 谷口 義明 氏による第3回天文学講座「宇宙の謎 なぜ私たちはここにいるのか?」を神山天文台地下1階ホールにて開催し、一般参加者や学生、教職員など約50名が参加しました。

谷口氏は、星や銀河などが形成されていく過程の映像を用いて、宇宙の構造と歴史をわかりやすく説明されました。次に、重力が今より弱かった場合は星や銀河が生まれず、重力が今より強かった場合は宇宙がつぶれてしまうことを紹介され、熱核融合の効率、宇宙初期の密度ゆらぎ、空間の次元が3次元であることについても、その値の大小について人類の立場で吟味されました。さらに、「なぜ光速度が有限なのか」との問いには、「光速度が無限大だった場合は常に今しか見えないため、宇宙は過去を調べることができるようにしてくれた」との回答に参加者一同、感銘を受けました。
最後に、50億年後、1,000億年後、100兆年後、1034年後、10100年後の宇宙がそれぞれどうなるかということが解説されました。
参加者のアンケートに「今生きていて良かった」と記入された方もおられたように、宇宙の現状を前向きに捉えられる講演でした。

講座終了後は、谷口氏をはじめ、本学教員や学生とお茶を飲みながら歓談するアストロノミー・カフェが開催され、終始和やかな雰囲気のなか、多くの質問が寄せられて盛り上がりました。

谷口氏の話に耳を傾ける参加者
アストロノミー・カフェの様子
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