文化学部文化講演会「京都の暮らしに見る生活文化」を開催

2018.12.21

生活文化について説明される吉野氏
12月21日(金)、Libコモンズ(図書館ホール)にて、文化学部文化講演会「京都の暮らしに見る生活文化」が開催され、文化学部の学生・教員を中心に約60名が来場しました。
今回の文化講演会では、2021年の文化庁本格移転に先立ち、2017年に京都に設置された文化庁地域文化創生本部から、芸術文化調査官 吉野 亨氏をお招きし、ご講演いただきました。
吉野氏は、「京都の暮らしに見る生活文化」と題し、文化庁京都移転および文化庁の仕事内容について紹介。その中でも文化庁が振興に取り組んでいる「生活文化」について詳しくお話されました。
吉野氏は、2017(平成29)年に「文化芸術基本法」が改正され、「生活文化」とは、生活に欠かせない「衣食住」をはじめ、日本の伝統的な「道の文化」(華道・茶道・書道など)を指すと定義されたことを説明しました。そして、広く緩やかな解釈をすると、「生活=文化」とも言えるが、現状、振興の対象と考えられているのは、伝統的な「道の文化」であると解説されました。

講演会の後半では、京都文化学科 下出 祐太郎 教授 との対談が行われ、下出教授のユーモアある問いかけと、吉野氏の柔らかな語り口で、会場は大変盛り上がりました。
下出教授との対談の様子
対談の中で吉野氏は、フィールドワークを行う学生へ向け、「礼儀・作法」について意識するようアドバイス。初めて会う人からは、歩き方・話し方などよく見られていて、「礼儀・作法」を意識することで、自身に対しての印象は大きく変わり、その後の関係づくりがしやすくなると述べました。また、相手の時間をいただいていることへの感謝の気持ちを忘れず、どんなことでも好奇心を持ち、自分の活躍の場を広げていってほしいと激励のメッセージを送りました。

講演後、学生からの質問に答える吉野氏
講演会の最後には、学生から、時間内に回答しきれないほどの質問があがりました。
今回の文化講演会は、学生にとって有意義で、今後の学びにつながる経験となったことでしょう。
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