京都産業大学Lib.トーク 鈴木 康久 教授 貴重書解説講座「江戸中期の鴨川を知る~『賀茂川筋名細絵図』(元文3年:1738年)と川方勤書から~」

2018.12.11

12月11日(火)、Lib.コモンズ(図書館ホール)にて、現代社会学部 鈴木 康久 教授に「江戸中期の鴨川を知る~『賀茂川筋名細絵図』(元文3年:1738年)と川方勤書から~」と題して、図書館所蔵の貴重書『賀茂川筋名細絵図』を解説いただきました。

Lib.トークは、2016年度秋学期から図書館における新たな学修支援の一環で、対話を想定した参加型イベントとして、本学図書館が所蔵する多種多様な資料の紹介を通じて、参加者の資料への理解及び関連分野の読書意欲を喚起し利用を促進することを目的に実施しています。今回の講座は、今年度第4弾として開催しました。

“水の価値をどう捉えるのか”・“鴨川と暮らし”をテーマに、今から約300年前、鴨川はどのような川であったのか、管理や納涼床など当時の人々がどのように鴨川と接していたのか、京都産業大学図書館が所蔵する貴重書『賀茂川筋名細絵図』と絵図の裏面に認められた「川方勤書」の解説を中心に、鈴木先生コレクションの京都の絵葉書を交え、詳しくわかりやすくお話しいただきました。

参加者からは、「本物の絵図を見ることができ、かつその説明を詳しく聞けたのでとても面白かった」、「歴史を身近に感じることができた」、「一つの資料から様々なことを紐解いていくことは非常に興味深かった」、「身近な鴨川にドラマがあったことにびっくりした」、「人がどう動いたか、生活とのかかわりがどうであったかが活き活きと感じられ、単なる “文字”だけでなくその背景までも読み解く指針になった」、などの感想が寄せられ、また質疑応答の時間には質問や見解が寄せられ活発な意見交換がなされました。

『賀茂川筋名細絵図』も公開され、みなさん熱心に鑑賞いただきました。
鈴木先生の解説に熱心に聴き入る参加者
講師の鈴木先生
解説後、熱心に貴重書を鑑賞する参加者
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