外国語学部ドイツ語専攻主催 卒業生による講演会

2018.11.09

2018年11月9日(金)の4時限目に12号館12303教室で本学の卒業生である宮川 篤郎氏による講演会が開催されました。宮川氏は、2004年3月に本学の外国語学部ドイツ語学科(現ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻)を卒業し、日本での社会人生活を経て、2009年に渡独しました。デュッセルドルフ(Düsseldorf)やミュンヘン(München)などの大都市での仕事を経て、現在はフランクフルト(Frankfurt)で国際物流を扱う日系企業で活躍されています。

「ドイツでの社会人生活」と題した今回の講演で、宮川氏は本学で過ごした学生時代からドイツでの社会人生活までを振り返り、ドイツあるいはドイツ語とのこれまでの長い付き合いを情熱的に後輩たちに語ってくれました。「ドイツ語を勉強する魅力」として、「今ドイツ語を勉強するメリット」や「大学でドイツ語を専攻する利点」を自身の経験を踏まえて具体的に説明し、「将来ドイツ語を活かす」方法についても、力強く、そして説得力ある方法を紹介してくれました。

しかし、在校生たちが最も関心を寄せたテーマは、ドイツで仕事をしていくだけのドイツ語力を宮川氏が実際にどのように身に着けたかというものだったのかもしれません。ドイツ語の効率の良い学び方の秘密を宮川氏は講演で惜しげもなく後輩たちに紹介してくれました。そこでは多彩な「教材」の活用と、独創的なノートの取り方・作り方が説明され、在学生たちはとても良い刺激を受けたようです。

さらに、実際にドイツで働いている宮川氏ならではのテーマというのが、「ドイツで働きたい人は、どのようにすればそれが実現するか」でした。時には自身が歩んできた道のりを振り返り、時には自身がドイツで働くようになってから体験した様々な出来事を思い出し、話の中に実践的な情報やアドバイスをたくさん盛り込んでくれました。様々な情報源とその留意点、またドイツでの生活を在校生たちがよりイメージしやすくなるよう、支出や収入なども具体的な数字を示して説明してくれました。

当日は、1年次生から4年次生までのドイツ語専攻の学生たちのみならず、山辺 建名誉教授や生田 眞人名誉教授など、宮川氏にとっても懐かしい、かつての恩師の先生方も参加してくれた大盛況の講演会となりました。質疑応答を含めた90分間は、アッという間に過ぎ去ってしまいました。
講演会終了後の宮川氏は、ドイツ語力をさらに向上させたい1年次生たちや、これから留学に出発する2年次生、そして卒業後にドイツに行ってさらに学びを続けることを計画している上級生たちに取り囲まれ、一人一人の話に真剣に耳を傾け、親身になってアドバイスをしてくれていました。

今回の宮川氏の講演をきっかけに、在校生たちが自分たちのドイツ語の学びを今一度見直し、将来希望する各自のキャリアとうまく結び付け、目標達成に向けてさらに精進していってくれることをドイツ語専攻の教員一同心より願っています。
Viel Erfolg!

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