京都産業大学と綾部市の交流拠点「綾むすび館」開所式および「綾むすびわざ講座」の開催

2018.10.28

京都産業大学は、包括連携協定を締結する京都府綾部市にある綾部市里山交流研修センターを「綾むすび館(あやむすびかん)」と命名し、本学と綾部市の交流拠点として、学生のフィールドワークや地域交流企画等に活用することを決定しました。

10月28日には、大城 光正 学長、山崎 善也 市長をはじめ、現代社会学部 滋野 浩毅 ゼミが出席し、関係団体が見守るなかで開所式を挙行しました。

主催者を代表し、大城 学長からは、「現代社会学部の滋野ゼミを中心に、『綾むすび館』が綾部市と京都産業大学をさらに強く“むすぶ”場として活用していきたい」と挨拶しました。来賓を代表して山崎市長からは「綾部市における交流拠点である里山交流研修センターをこのたび京都産業大学と綾部市との交流拠点にしていただき、大変喜ばしいと感じている。この拠点を通じて一層活動が充実されることを願っている」と期待が述べられました。

この後、滋野 浩毅 ゼミの学生からはこれまでの活動経過と今後の抱負の発表がなされ、式の最後には綾部の木材(丹州産ヒノキ)に本学が字を書いて仕上げた看板が大城 学長と山崎市長の手によってかけられました。

京都産業大学は、この「綾むすび館」を活動交流拠点とし、さらに綾部市でのフィールドワーク、地域活性化に取り組んでいく予定です。

主催者挨拶を行う大城学長
来賓の挨拶を行う山崎市長
綾部市での活動を発表する滋野教授とゼミ生
綾部の木で作った看板とともに登壇者で記念撮影
看板掛けを行う大城学長(左)と山崎市長(右)
参加者全員で記念撮影

また、同日、綾部市ものづくり交流館において、公開講座「綾むすびわざ講座」を開催し、綾部市民など120名の参加がありました。

プログラム1では、前京都府知事である本学学長補佐・法学部の山田啓二教授が、「海のない海の京都」と題した講演を行い、京都府における綾部市の特徴と活性化のためのヒントを、ユーモアを交えながら解説しました。山田学長補佐は、綾部市が京都府北部における交通の東西軸と南北軸が交差する唯一の地域であることをポイントとして挙げ、綾部市が北部全体を交流させる拠点となること、綾部市が持つ工業・農業・自然・水が市の魅力発信の重要なコンテンツとなることを説明しました。

プログラム2では、山田学長補佐と山崎市長が綾部市の活性化をキーワードにしたミニシンポジウムを行い、地域活性化策、地域人材の育成、大学との連携に期待することなど、さまざまなテーマで意見が交わされました。最後に山崎市長から参加者に向けて「人口減少を食い止めるため、若者が綾部市に帰ってきてもらうため、これまで医・職・住・教育・情報発信を行ってきた。これからは京都産業大学の知恵や学生の力も借りながら綾部を盛り上げていきたい」とのメッセージを送られました。

プログラム3では、本学現代社会学部の滋野浩毅ゼミより、綾部市におけるフィールドワークの活動報告と今後の展望を説明しました。ゼミ生は、綾部市で活動する中で感じた綾部の印象(地元愛の強さ、自然の魅力など)を挙げたうえで、「綾部市の持つ文化・資源等のアイデンティティを守るために、地域と交流してさまざまな活動記録を行っていきたい」と意気込みを述べました。

「綾むすびわざ講座」について参加者からは、「山田先生の講演は、綾部市の課題と活性化への展望をわかりやすく説明していただき、勉強になった」、「綾部市のポテンシャルと魅力を改めて認識した」、「産大生が綾部に来てくれることによって、異なる視点が得られて良い。もっと交流して綾部の人とのつながりを強めてもらいたい」といった感想が寄せられました。

※本事業は、京都府「1まち1キャンパス事業(大学・地域連携プロジェクト支援)」で採択を受けた「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」の一環として行っています。

綾部市の活性化について講演する山田学長補佐
会場は120名の参加者で一杯となった
ミニシンポジウムで意見を交わす山田学長補佐と山崎市長
綾部市での活動を発表する滋野ゼミ一同
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