法学部 増井ゼミ「模擬裁判—正当防衛は成立するか」の実施

2018.10.06

10月6日(土)に法学部・増井ゼミの学生が「模擬裁判—正当防衛は成立するか」を上演しました。
当日は、本学で現代法律学会が開催されており、そのプログラムの一環として、学生たちによる模擬裁判が上演されました。
裁判官・検察官・弁護人・被告人・証人などに扮した学生たちによって、元夫の暴力から娘を守るために元夫を殺した被告人の殺人事件について、正当防衛が成立するかどうか、模擬法廷教室において現実さながらの刑事裁判が上演されました。
上演後には、「法学部教育における『模擬裁判』の可能性と限界」をテーマに、刑法学・憲法学・政治学・教育学の研究者らによる講評に加え、学生たちとの討論が行われました。

会場の様子
判決を言い渡す裁判官

模擬裁判では、大きく分けて2つの学習効果があると考えられています。
1つは、法律学習上の効果です。記述内容を記憶する為に、実際にやってみることで手続きの理解がより深まると考えられています。また、シナリオ作成や訴訟準備、判決書きの為には裁判例を調査する必要があり、法律の知識を蓄えることができます。
もう1つは、キャリア教育上の効果です。裁判では、手続き・手順に厳密に従うことが要求されるため、スムーズに進行するためには段取り力が要求されます。どのチームも役割を十分に果たさなければ全体の進行が止まるため、責任感が醸成されます。矛盾が生じないリアルな事例を創作することによって、経験則に基づく想定力が鍛えられます。

担当教員 増井 准教授のコメント

増井准教授による講評
今回の模擬裁判は学会事務局からの依頼を受け、日頃のゼミの取り組みを見て頂ける貴重な機会と考え、引き受けました。普段の学習内容を人前で披露する機会があり、学生たちに良い影響を与えられたのではと思います。

・教員紹介:増井 敦 准教授
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